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「運も実力のうち」という言葉があります。
これが、算命学と帝王学、両面から見て、
あ~、本当にその通りだな、とつくづく感じるので、
今回は「運も実力のうち」をテーマにしたいと思います。
さて、そもそも「運」とはなんなんでしょうか?
たまたま得たラッキーな出来事、という解釈もあるかもしれません。
しかし、算命学の学問上、しっかりした方程式があるので、
ご紹介したいと思います。
注意:算命学では、「運」=「運命」と表記しています。
運命=(宿命+環境)×生き方・在り方
運命とは宿命(生まれ持った資質・才能・使命等)と環境を足し、
生き方・在り方をかけ算してできあがったもの。
宿命は生まれ落ちた生年月日で知ることができますが、
変えることはできません。
環境も生まれ育った場所・両親・兄弟の有無・教育などから、
自然と身の回りに在る存在で、多大な影響を受ける子供時代の環境は
自らコントロールできるものではありません。
ですが、算命学では、宿命も環境も、運命をつくりだす25%と考えています。
つまり、生き方・在り方が50%を占めるのです。
この生き方・在り方によっては、
後年の「環境」を自ら創り出すことも可能になります。
そう考えると、「自ら運命を切り開く」という言葉もしっくりくるものですね。
さて、「帝王学」の観点でみたときには、どうでしょうか?
帝王学では、良く「ご縁を積み重ねなさい。」と言います。
ここでいう「ご縁」とは一般的に指す「人とのご縁」だけではありません。
「ご縁」はあらゆるものと結ぶことができるのです。
例えば、学問、知識、智惠、といったものもそうですし、
仕事をする上での、技術、専門性、資格、などもそうです。
仕事でいえば、日々の種まきといった営業活動もあてはまります。
積み重ねてきたキャリアそのものも「ご縁」です。
そして、人脈はもちろんですが、
あらゆる人間関係の中で揉まれた体験・経験も、ご縁なのです。
「因縁」という言葉があります。
ご縁を結ぶというのは、「因」をつくるということ。
「善因縁」を積み重ねれば、それが廻り巡って自分に返ってきます。
そのとき、私たちは「運が良かった」などと解釈します。
不本意にも「悪因縁」を積み重ねても、
やはり、同じように廻り巡って自分に返ってくるのです。
そのとき、私たちは「運が悪かった」「縁が無かった」などと解釈するのです。
「運も実力のうち」という言葉を紐解いてみると、
いかに「運」を味方につけるような「ご縁」を積み重ねてきたのか、
ということにあるように思うのです。
そもそも、「運」はその準備をしてきた人の前に現れます。
前述でいう積み重ねてきた「ご縁」によって「運」が現れるという感覚です。
ですが、それだけでは、「運」を掴むことは出来ません。
「運」がやってきた時に、それを掴む勇気があること、
その掴みとった「運」を手放さないように、傲慢にならず謙虚でいること。
そして、日々、当たり前のことを努力し、自らを律し続けること、
あらゆる要素が複数集まって、結果、「運が良かった」となるわけです。
「運も実力のうち」という言葉は、改めて、真実だな~と感じてしまいます。
「運も実力のうち」をググったら、北野武さんのこんな言葉が出てきました。
なるほど!と思うことばかり。参考までに引用させて頂きます。
~~~「名言と向き合う」北野武氏より~~~
『昔から『運も実力のうち』なんて言葉があるとおり、おいらも所詮人間の成功なんて運があるかどうかに尽きると思ってる。』
『天才とは、運と才能と、あと努力。ごく普通のことを人一倍やった人だよ。そして運は必要だよ。』
例えばたけしの時代に、『お笑いブーム』というものがあったかもしれない。
そしてブームは去り、また訪れて、去り、を繰り返すのかもしれない。
『何でも好き放題やっていい時代』と『自分の芸風』がマッチして、未踏未達を開拓する革命児という異名もほしいままに出来るから、
確かに、その時代、その波、その状況でしか力を存分に発揮できず、後につづくものは、たとえそれよりも革命的なことをやっても、
最初のその人たちを追い越せない、という状況はあって、それはやっぱり『運』と答えた方が、わかりやすいのかもしれない。
だが例えば、ブームが去ったその後に、ダウンタウンが漫才をやるという時は、既に焼け野原のような状態だった。
そして、そこから這い上がって、時代を築いてきたのが、ダウンタウンなのである。
だとしたら、『運』というのは、『運命』ではなく『気運』のことであり、気運ならば、自分の気持ち一つで巻き起こすことが出来る。
それこそが『運も実力のうち』という言葉の正体であり、何もないところに波は立たないのである。
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長文、読んでくださり、ありがとうございました。
感謝を込めて。