今年(2020年2月4日~2021年2月2日)は
庚子(こうきんのね)年です。
金性で陽の十干「庚(こうきん)」と、
水性で陽の十二支「子(ねずみ)」が
組み合わさった干支です。
庚は鉄鋼金、岩石、刀を表し、
子は海、大湖、大河、
季節では冬を表します。
そのため、庚子は
「冬の岩石」
というイメージです。
庚子年のポイントは以下の通りです。
◆3年間の大きな変転変化の集大成の年
安定した「平和期」がある程度続くと、時代が大きく変わる「動乱期」が
やってきます。
まさに時代と時代の節目、動乱期のような時期であり、
その動乱期が実は2018年から始まっていたのです。
つまり、2018年から始まった大きな変転変化の3年目となるのが今年、
2020年です。
2018年戊戌年は、物事を決着、完了させ、新たなスタートをする年であり、
2019年己亥年は、新たなる道を切り開く種をまく時期でした。
そして2020年庚子年はこの3年間の大きな変転変化の集大成、
まとめあげる年になるといえるでしょう。
今年、2020年東京オリンピックが開催されるのも、
まさに「まとめあげる」集大成の年として、
宿命通りと言えるのかもしれません。
◆庚に付された3つの意味「①継承・存続」「②償う、補う」「③更新、革新、改める」
今年の天干(てんかん)は、庚(こうきん)で、
意味合いは「鉄鉱石、岩石、刀」となります。
このことから庚には3つの意味が付されています。
「①継承・存続」、「②償う、補う」、「③更新、革新、改める」の3つです。
つまり、今までのことを継承、存続しながらも、課題や罪・汚れを払い浄めて、
償うものは償い、補うものは補い、必死の覚悟で変革をして改めていく事を
テーマとすると良い年となります。
現代のビジネスに当てはめると、今まで積み重ねてきた良きものは継承し、
課題を全て洗い出し、その課題を償い、補うことで更なる進化につながる
という感じでしょうか。
一方、子(ねずみ)は十二支の中で最初を司る干支です。
また、子(ねずみ)は繁殖能力の高い動物とされ、
何かを増殖するという意味合いもあります。
何かを始めて、増やしていくには、とても良い時期といえるでしょう。
◆冒険をする。新たなことにチャレンジする
とにかく今年は動くことが大事な年になります。
子(ねずみ)は大海、大湖、大河といった大きな水の集団です。
このような水が動かず、留まっていると、腐ってしまうのです。
水は流れて、動いて、新たな水を呼び込むことで、
絶えず清らかでいることが出来ます。
自分の固定観念や正しさを手放し、自由な発想や思考から、
今までにない行動にチャレンジすることで飛躍する年となります。
逆にこの年に、新たな行動に飛び込まなかったり、
動きの少ない人生を歩んでしまうと、後々、
後悔の種を蒔くことになりかねません。
思い切ったチャレンジをしたい年ですね。
◆先走って考えてしまう、心の落ち着きを失いやすいので注意
変転変化の集大成、「まとめあげ」の年、とはいえ、
心に落ち着きがなくなり、先走って考えがちになる時期ともいえるので、
注意が必要です。
現実に足がつかぬまま、常に先に先にと考えすぎてしまう傾向が
出やすいのです。
そのようなときは、いらぬ不安要素が気になり、
「取り越し苦労」につながります。
また、せっかくの変転変化のチャンスを
「考えすぎるが故に動けない」となりかねません。
ある面では、現実逃避したくなるような状況を突き付けられるかもしれません。
現実に対する知恵と、実際の行動が結びつきにくい時期でもあるのです。
そのようなときは、一度、冷静になって自分を見つめ直し、
現実を見定めて、知恵と行動力をしっかりと結びつける努力をすることで、
改善を促せます。
スキーやスノーボードはスピードに乗り始めたら前屈みになった方が安全です。
恐れから、後ろ反り返ると転倒してしまいます。
また、自転車のペダルも、こぎ続けることで転倒を避け、
安定し前に進めるのです。
そのような感覚で、動き続けることで、希望の光が見えてくることがあります。
「とにかく考えすぎないこと!」
これが庚子年の最大のポイントといえるでしょう。
以上、庚子年で見たポイントです。
ご自身の天中殺や個人の運気など、
個人の宿命によってテーマは変わってきますが、
これらを心に置いてよりよい在り方を探求し、
良い一年をお過ごしくださいますように。
※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。
長文、読んで下さり、ありがとうございました。
感謝を込めて。