今月の動向(2021年5月5日~6月4日)

今月(5/5~6/4)は癸巳(きすいのみ)月です。

 

水性で陰の十干「癸(きすい)」と

火性で陰の十二支「巳(みび)」が

組み合わさった干支です。

 

癸は 雨、露、小川、真水を表し、

巳は灯火、季節では初夏を表します。

 

そのため、癸巳は「長く清らかな初夏の小川」

というイメージです。

 

 

癸巳月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆見えないものを見ようとする

 

癸巳月は、水と火の組み合わせです。

 

「長く清らかな初夏の小川」

と自然現象のイメージで表現すると、穏やかな光景が浮かんできます。

しかし、実は最も神聖なものである「火」と「水」が

激しくぶつかりあっている状態でもあるのです。

 

さらに深く見ると、「火」の上に座している「水」という

自然界ではありえない事象が、この癸巳なのです。

自然界ではありえない「異常」な状態ともいえます。

 

今月は、ずば抜けた直観力と霊力が冴えわたり、

「異常性」に磨きがかかる月となります。

 

「異常性」は精神面においてみると、

凡人には真似することのできない高尚な精神性といえます。

 

それは、見えないものが見える才能の有無ではなく、

インスピレーションが降りてくるのを待つのでもなく、

普通にしていたら自分には見えていないはずのものを、世界を、

見ようとするかどうかなのです。

 

感性が研ぎ澄まされ、精神世界を身近に感じられる今月、

大切なのは結果ではなく、姿勢です。

 

感性を磨きあげ、直感を信じて前へ進む、

そんな今月にしたいですね。

 

 

◆一般社会通念の外側へ

 

今月は、ありえないことをすることで

大成功につながると言われています。

 

ありえないこととはなんでしょう。

 

常識の範囲外、世間一般でよしとされていることとは異なるアプローチ、

これまでの自分の正しさの外側にあるもの、等々。

 

いずれにおいても、不安定で不確かさがつきまといます。

 

また、見方を変えれば、現状を別の視点で捉えることができる

チャンスでもあるのです。

 

親子関係がうまくいってない、自分ばかりが損をしてる、

得るべき正当な対価を享受できていない、運がない、要領が悪い、

周りが思い通りに動かない、などなど。

 

これらの状況を、なんてラッキーで恵まれてるんだ!

とは、一般的にはちょっと言えないこと。

 

ですが、今月はこのようなことが成功への道へとつながるのです。

 

悪妻と一緒になったおかげで運が上がり社会的に成功する。

目上や力量のある人からのサポートがなかったおかげで、

結果うまくいく。

 

例えば、そんな非常識な因果関係が成立する月なのです。

 

嘆きや絶望の源だったものが、

幸せや大成功を形づくるピースに変わるのです。

 

物事は見方・感じ方・解釈次第です。

他の人が到底、進まない道から幸せを掴む生き方も素敵です。

 

 

◆「質濃く」生きる

 

癸巳月は、六十ある干支の中で最もしつこいとされています。

 

「しつこい」というのは「質濃い」と表現することができます。

文字通り、「質」が「濃い」のです。

 

とにかく、あらゆる事柄において、

深く深く探求していくと良いでしょう。

 

一般的な勉強、精神的な学問、料理の世界、

物作り、研究開発、野菜作り、ガーデニング、等々、

「質濃く」探求していくのです。

 

「しつこい」という性質の中には、

「神は細部に宿る」という言葉で表されるような

微細な、些細な違いや変化に気付き、発見する力があります。

 

 

あらゆる多くの研究や、前代未聞のチャレンジ、

どんな世界にも、この「しつこい」性質があって、

新しい発見や科学の進歩、新商品の開発といった

進化・成長を私達にもたらしているのです。

 

前述の精神的な閃きや規制の枠を超える在り方も

この「しつこさ」故に、起き得ることと思うのです。

 

実は、物事を成し遂げる際に、

「しつこい」という性質は大事な要素のひとつと言えるのです。

 

 

また、しつこさは、粘り強さ、記憶力の良さと表現することもでき、

人脈形成においても力を発揮します。

営業や接客といった人との関わりを持つビジネスでは、

顧客についての些細なことをよく覚えていて、

粘り強さがあれば、結果を出しやすいものです。

今月は、営業や接客業をしている方にとってチャンスの月ともなります。

 

一方で、気をつけなければならないのは、

その「しつこい」性質が人への恨みとして表出されてしまうときです。

 

 

恨みとは穏やかではありませんが、

恨みにまでなる背景には強い想いや感情があります。

 

信頼していた人に裏切られたり、

愛する者を奪われたり、

尊厳を踏みにじられたり、

大切なものを壊された時など、傷や痛みを抱えてしまうのです。

 

恨みの大きさは、想いの深さです。

 

深ければ深いほど、失った衝撃が大きくなります。

 

しかし、感情から生じるエネルギーを

どの方向に持っていくかは選択することができます。

 

 

実はこの「恨み」が大きな原動力となり得るのが癸巳月の面白いところです。

 

見返してやる!という下剋上的な、コンチクショーパワーに変え、

その衝動を伝達表現で芸術性に昇華するのか、

創造力で新しい価値を生み出すのか、あらゆる表出の方法があり得るのです。

 

それだけ、「恨み」のエネルギーは大きいのです。

 

前述に戻しますと、「恨み」のエネルギーは「想い」の深さです。

誰かを恨んでしまうというのは、それだけ多くの「愛」を持っているとも言えます。

それは誰かを何かを「愛する力」を人よりも多く所有しているとも思うのです。

 

あなたの「想い」の深さを「愛」から表現する、

そのような今月でありたいものですね。

 

 

以上、癸巳月で見たポイントです。

 

ご自身の天中殺や運気など、

個人の宿命によってテーマは変わってきますが、

これらを心に置いてよりよい在り方の参考にして頂けますと幸いです。

 

長文読んで頂き、ありがとうございました。

感謝を込めて。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を得ているものです。

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