1月の動向(2022年1月5日~2月3日)

今月(1/5~2/3)は辛丑月です。

 

金性で陰の十干「辛(しんきん)」と、

土性で陰の十二支「丑(うしど)」が

組み合わさった干支です。

辛は小石、宝石を表し、

丑は湿った土、季節では晩冬を表します。

そのため、辛丑は「冷たい湿土の上の宝石」というイメージです。

辛丑月のポイントは以下の通りです。

 

◆優しく温かで美しい言葉を選ぶこと

 

辛丑は、柔らかく湿った土の上にある宝石のため、

せっかくの宝石が埋もれてしまっている状態です。

 

季節や時間という概念で見る丑は、冬の午前2時~4時、

外は真っ暗で、とても寒いです。

 

これではせっかくの宝石の美しさが発揮されにくいので、

まずは、明るく、そしてあたたかさを意識することが重要になります。

 

陰陽五行でいう明るさ・あたたかさは火性。

火性が司るのは伝達本能ですから、

自分の想いをいかに分かち合うかがポイントになります。

 

どこかで借りてきた誰かの言葉ではなく自分の言葉で、

想いの丈をありのまま話す方がより火性を動かすことになります。

 

さらに、品格と知性も大事な観点です。

この二つを同時に満たすものの代表として、言葉づかいが挙げられます。

 

美しく優しい言葉を選び、ときにユーモアも交え、

周囲を明るく暖かくするように心がける、

これが辛丑の月で運気がアップする要素になります。

 

また、丑の歩みはとてもゆっくりです。

 

目の前の出来事に一喜一憂して振り回されることなく、結果にとらわれず、

ぬかるんだ道を堅実に、日々一歩一歩進んでいくこと。

 

一見、すぐには成果として表れない地味な努力の積み重ねであったとしても、

その美しい在り方が周囲の人に影響を与え人生の豊かさへ導いてくれるでしょう。

 

 

 

◆集団とひとりの時間にメリハリをつけること

 

仕事や学業といった公の場では、できるだけ単独では動かずに、

組織的に、あるいは集団で、仲間と一緒に活動すると良い月になります。

 

集団形成でとくに重要なポイントは

「目的意識を持った集団」であることです。

 

実は、常に目的意識を持ち続ける、というのは

簡単なようで、とても難しいことでもあります。

 

企業で言えば創業期、プロジェクトでいればスタート期というのは、

意識せずとも目的から大きくズレることはなかなか起きないものです。

 

ですが、時間を重ねて「慣れ」が生じて、個人的なエゴやしがらみが絡んでくると、

「目的」を見失ってしまうのは、どんな組織・集団でも、良くあることです。

 

これは誰の為にやっているのか?

目的の為に一番良いタイミングはいつ?

何のためにやっているのか?

目的のために、一番良いやり方は何なのか?

 

目的を見失わないためにも、

上記のような問いを常に意識しておくことが助けになるでしょう。

 

又、反対にプライベートでは

一人の時間を意識的に創り出すことが大切になります。

 

例えば、仕事や学業が終わったら、すぐに帰宅する。

懇親会は1次会だけで終えて、2次会、3次会と延長しない。

 

公では目的や役割を意識して、責任をもって遂行し、

目的が達成したら、キッパリと切り上げて、

1人で帰宅するといった姿勢でいることです。

 

組織や集団でいるときと1人でいるときのメリハリをつけることが

今月の運気をアップさせるポイントになります。

 

 

◆悪因縁を切り、善因縁は継続していくこと

 

辛丑は別名『胎恩の金』といい、

様々な矛盾や腐敗を鋭利な小刀で切り除くことで本質を浮き彫りにし、

高い品性と知性から世の中を切り開く役割があります。

辛には鋭利な刃物という意味合いがあるからです。

 

辛丑のこの時期を機に、悪因縁をその刃で切り捨てて、

美しい生き方を心掛けていくのは干支にあった生き方となります。

 

人だけでなく、不必要な古い慣例やしきたりなども切り落とし、

新たな価値創造に労力を注ぐことも改良方法となります。

 

気が満ちているこの時期に

現実的 な行動をしないと成果には繋がりません。

 

ただし、行動をする意識を持つ必要はありますが、

急いで成果を求めてはいけません。

 

丑は「湿った土」「泥濘(ぬかるみ)」といった意味があります。

成果、結果が出るのは随分と後になってから、という位の気持ちでいることです。

 

つまり今月は、泥濘の道を着実に踏みしめながら、

役割意識と他者と愛情をもった接し方を意識することがテーマなのです。

 

そしてなにより、これまでの全てにおける最重要ポイントは、

丑の歩みの「継続」にあります。

 

まさに「継続は力なり」なのです。

 

どんなに歩みが遅かろうとも(結果が出ないように感じても)

歩みを止めず、一歩一歩努力していくことが重要になっていきます。

 

古き悪しき慣習や付き合いを切り捨て、結果を急がず、

目の前の人に美しい言葉でお尽くしする。

そのようにして、コツコツと着実に善因縁を積み重ねて生きましょう。

 

 

以上、辛丑月のみで見たポイントです。

 

ご自身の天中殺や運気など、

個人の宿命によってテーマは変わってきますが、

これらを心に置いてよりよい生き方・在り方の参考にして頂けますと幸いです。

 

長文お付き合い下さり、ありがとうございます。

 

感謝を込めて

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いております。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です