今月(7/7~8/7)は己未(きどのひつじ)月です。
土性で陰の十干「己(きど)」と、
土性で陰の十二支「未(ひつじど)」が
組み合わさった干支です。
己は田園、畑、平地、大地を表し、
未は、季節において晩夏を表します。
そのため、己未は「晩夏の畑」
というイメージです。
己未月のポイントは以下の通りです。
◆お勉強と愛情奉仕
己未は、陰の土性同士の組み合わせで夏の畑です。
別名を稼穡の豊穣(かしょくのほうじょう)と云い、
あらゆるものを実らせる土壌となります。
豊かな土壌にあって欠くことのできないものは、
太陽の慈光(丙)と雨の水(癸)です。
特に未は、水分を含まない土なので、
雨露の癸はとても有り難いものです。
先人の叡智としての古典の勉強に加えて、
見返りを求めない愛情奉仕は、
実生活において大きな成果を作り出します。
故に、よく学び、よく愛しなさい、
というのが今月のポイントになります。
どんな場面でも常に学びの場とし、
他者への気配り心配りをすることは、
帝王学の観点にもつながります。
◆人材育成に絶好の時期
今月は、部下育成、子育てなどの方面に良好な月です。
メンバーの成長はチームや組織の成長、
目標達成、業績向上の必須条件です。
子育ても含め、
愛情を持って丁寧に長期的な視点を持って
育てることがポイントとなります。
自分自身も律しながら、物事の捉え方、
生き方・在り方をともに探究する、
という考えを取り入れてみることです。
教えるのではなく育むことです。
共に育ち合うのです。
己も未も、表すものの究極は愛情です。
知識や技術の伝承ではなく、
もちろんそれも大切なことなのですが、
花に水をやるが如く、子どもに愛を注ぐが如く、
自分ができるかできないかは関係なく、
ただ目の前の人の可能性を信じ、
根底に慈愛を携え、今できることを一所懸命やる。
自ら楽しみながら行うことも忘れずに。
◆大切な人とのひと時を
陰の土性は、限定愛です。
自分にとって大切なものは何か?
大切な人は誰か?
大切な価値は何か?
誰しも大切なものはその内に持っているものですが、
そこに費やす時間を割けているでしょうか。
不思議なもので、私達は大切なものこそ後回しにしがちです。
世の中は80%の雑多なことと、20%の大切なことで構成されており、
特に、本当に大切なものにフォーカスできていない場合が多くみられます。
であれば、己未の今月こそ、
自分にとって本当に大切なもの、こと、人にフォーカスして、
その時間を思いっきり享受してみませんか?
今月は、人生における変化か起こりやすい時期でもあります。
お子様がいらっしゃる方にとっては、タイミング的にも
夏休みが始まる今月。
何が起きるかわからないのが人生であるならば、
後悔のない人生を、今月を、今を、
大切な人と共に過ごしましょう!
◆土用丑の日
今月は夏の土用です。
丑の日は、7/30(日)です。
鰻を食べて、元気に夏を乗り越えましょう♪
以上、己未月のみで見たポイントです。
個人の宿命によってテーマは変わりますが、
より良い生き方・在り方をの参考にして頂けたら嬉しいです。
感謝を込めて。
※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。