10月の動向(10月8日~11月6日)

今月(10/8~11/6)は庚戌(こうきんのいぬ)月です。

 

 

金性で陽の十干「庚(こうきん)」と、

土性で陽の十二支「戌(いぬど)」が

組み合わさった干支です。

 

庚は岩石や刀を表し、

戌は山、季節では晩秋を表します。

そのため、庚戌は「秋の乾燥した山にある岩石」

というイメージです。

 

庚戌月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆涙の数だけ強くなれる

 

今月は、不安定なところに自ら飛び込むことで運気が上がる月となります。

 

庚戌は荒金神(あらこんじん)といって、世の中・国を守る戦いの神様を司っています。

 

その為、表面上は、温和でやさしくとも、

内側には猛々しい戦いの気質と、粘り強い忍耐強さも兼ね備えているのです。

両面のバランスをとれば、組織や集団の中で、うまくたちまわることもできます。

 

それが故に、時として傍観者的な立場になってしまうことがあるので、注意が必要です。

今月は、仮に傷つくことがわかっていても、自分の力量以上の環境に飛び込み、

平凡とは真逆の非凡な日々を送ることで、本来の資質が開花し、人生が開いていきます。

 

痛みを感じることには恐れが出てしまうものですが、

今月は、感じた痛みがそのまま自身の運気を上げる糧となります。

流した涙の分だけ魅力は増し、輝きを放っていく月となるでしょう。

 

 

◆その力は、守るためのもの

 

庚戌は、複数いる戦いの神様の中でも、陸路将軍の異名をとります。

 

戦いと聞くと、相手を攻めることや、攻撃力が思い浮かびますが、

庚戌が果たす役割は、守備力で他者を守ることにあります。

 

戦いの神様といっても、その戦いは「守るため」の戦いなのです。

 

動き出したら休むことがなくなるほどの行動力と、

とことん追い詰められたとしても何とかなってしまう余裕が備わっています。

他者を守り、他者の役に立つことに充分な資質があるのです。

 

そして、ただ守るのではなく、責任をもって守るということを意識すると、

人間的な幅が広がり、人望厚き将軍としての人となりを形成していくでしょう。

 

そうは言っても戦いの神様ですから、

平和な時代よりは、動乱の時代の方が活躍の場があります。

 

もし、平凡な日常で安定しているとしたら、自ら変化の中に飛び込む大チャンスです。

自分の枠を超えてジャンプインすることで、

自ら「動乱」をつくり出してみる、それぐらいの強さを秘めているのが庚戌なのです。

 

 

◆業物(わざもの)を抜くことなかれ

 

庚の干支すべてに言えることですが、鍛えられれば鍛えられるほど、

厳しい試練を乗り越えれば乗り越えるほど、

人生における役目が出てきて、運勢も上昇していきます。

 

それはまるで、一振りの名刀をつくり出す鍛冶職人の技のように、

鋼に火を入れ、叩き、冷やしを繰り返し鍛錬していくあり様です。

 

こうして、美しく鋭い業物が誕生することになりますが、

この刀は決して抜いてはいけないと、帝王学では説いています。

 

例えすべてを切り伏せることができたとしても、

抜くことなくその場を収めることが、真の強者であると。

 

相手の弱みを握っていたとしても、

こちらにとっておきの切り札があるとしても、

それを使うのは最後の最後であって、

あくまで人を救うための道を探したいものです。

 

ただし、どうしてもその力を使わざるを得ない時は、

一人残らず、完全に息の根を止めなければなりません。

 

かけた情けが命取りになりますし、

それほどの覚悟がなければ抜くべきではない、というものなのです。

 

最も強い者、無敵の状態とは、敵がいない状態です。

敵さえも惚れさせてしまう在り方を、探求したい今月です。

 

◆土用の丑

 

今月は秋の土用月です。

丑の日は、10/27(木)です。

鰻を食べて、元気に季節の変わり目を乗り越えていきましょう♪

 

以上、庚戌月のみで見たポイントです。

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考して頂けたら幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を得ているものです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

9月の動向(2022年9月8日~10月7日)

今月(9/8~10/7)は己酉(きどのとり)月です。

 

土性で陰の十干「己(きど)」と、

金性で陰の十二支「酉(とりきん)」が

組み合わさった干支です。

 

己は田畑や大地を表し、

酉は、季節では仲秋を表します。

 

そのため、己酉は「花を育てるのに適した美しい秋の大地」

というイメージです。

 

己酉月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆美しく、泥臭く 

 

今月は、努力をした分量に比例して、成功がついてくる時期です。

 

己酉の大地は、小石を多く含んだ土となります。

穀物を収穫するのには難しい土ですが、花を栽培することができるため、

「花園」という、それはそれは綺麗な別名がついています。

 

その名の通りきらびやかに咲き誇る花たちから想像できるのは、

見た目の華やかさと貫禄さです。

これらを意識することが最初のポイントとなります。

 

芸術の秋、おしゃれを楽しむのも悪くありません。

もちろん、外見だけでなく、中身も磨いてこそ、真の魅力となります。

 

お師匠様は良く、その人の持つギャップの幅、広さが

人間的な魅力に繋がる、とおっしゃいます。

 

とても生真面目で仕事一筋に見えていた人が、

実は趣味でやっているエレキギターの腕前がプロ並みだったり。

会社では嫌われ役を進んでやってしまう厳しい上司でも、

プライベートでは保護犬や保護猫を沢山引き取って飼っている心優しい人だったり。

 

生き方・在り方に幅があると、人としての魅力がにじみ出てしまうものです。

 

己酉月は、花園という外面の美しさはすでにありますので、

ぜひとも、内面磨きに力を注ぎ、粘り強く継続していきましょう。

 

すぐに成果・結果として現れる運の質ではありませんが、

焦らず、自己努力を積み重ねていくことが大切です。

 

遅くても確実に前進し、成功につながっていくのが己酉なのです。

 

 

 

◆キーパーソンは目上の存在

 

 

今月は、目上の方から多くの事を学ぶ大チャンスです。

 

己酉は、両親や目上の存在がすごく有り難い干支で、

目上からの学びを得ようとするのは、自然の流れに沿い、

運気アップ間違いなしの行為なのです。

 

今月は、純粋性が高く、なんでもそのまま取り入れてしまいますので、

詐欺師に学べば詐欺師に、穢れたエネルギーに触れれば、

そのまますべてを吸収してしまいます。

 

何を学ぶかも大事ですが、誰から学ぶかもとても大事になります。

普段から素敵だな、と感じている先輩や上司がいらっしゃるなら、

その方に教えを請うチャンスの月とも言えます。

 

さらに、誰から学ぶかと同様に、

受け手の姿勢はもっと大事で、学びの習得度合は大きく変わっていきます。

 

教訓・教えの種をシャワーのように降らせても、

受け手の土壌が柔らかく、よく吸収する豊かな土なら芽を出しますが、

受け手の土壌が硬く、強固な岩の塊のようであれば、種ははじかれ、

どんなに素晴らしい教えであっても、全く芽を出さない、と言います。

 

受け手のこちら側も、素直に謙虚に、柔らかい心で受け止めたいものです。

 

 

◆学び、そして伝えよ

 

己酉は「秋の大地」ですが、それは少々、特殊な土でもあります。

宿命の中に、酉金と辛金という砂利・小石の類があるためです。

 

作物を作るのに適した土地なのに、砂利や小石が邪魔して穀物はとれません。

しかし、美しい花は育つところから、稼穡の瓦礫(かしょくのがれき)と呼ばれます。

 

今月は、やみくもに推し進めるよりも、

情報や知識を集めてから行動することで道が開けるとしています。

 

そして、学びをさらに伝えていくことで、より良い状態になっていきます。

 

心を開くことがあまり得意ではない人も、

思い切って感情を乗せて伝達してみましょう。

 

無防備に自身の心を開き、その上で想いを伝えていくことができれば、

一段上の高みに上がることでしょう。

 

人は、たんたんと教えを受けるよりも、その人の情熱や想いに触れることで、

感動し、その学びの価値が一層引き立つように感じるものです。

 

結果、人を動かし、巻き込む力へと発展し、

まだ誰も手掛けていないような仕事や分野を開拓することになるかもしれません。

 

学び、その学んだことを伝える、伝えるときには想いを乗せて。

 

今月はそんなことを意識すると、良い月になります。

 

 

以上、己酉月のみで見たポイントです。

 

皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。

 

いつも本当にありがとうございます。

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様許可を頂いているものです。

8月の動向(2022年8月7日~9月7日)

今月(8/7~9/7)は戊申月です。

 

土性で陽の十干「戊(ぼど)」と、

金性で陽の十二支「申(さるきん)」が

組み合わさった干支です。

 

戊は山、山脈を表し、

申は岩・鉄鉱石、季節は初秋を表します。

そのため、戊申は「要塞のように厳しい秋の岩山」というイメージです。

 

戊申月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆要塞の守り人

 

今月のポイントは、この一言に尽きます。

 

他者を守ること。

 

家族、パートナー、友人、会社、地域、日本、地球、、、

自身の思考や行動を、大切なものを守ることにつなげる。

 

それを常に意識することが、戊申月を輝かせることになるでしょう。

 

戊申は、どっしりととても安定した岩山です。

 

自身が安定しているからこそ、平和を守ることができ、

様々な在り方で人々を救うことができます。

 

泰然自若として急がず、じっくりと周りを見回して人生を生きる。

 

山の愛はとても大きく、万人への愛情や人に尽くすことへの喜びを感じやすい月です。

さらに今月は、利害を超えた領域からの寄り添いやアドバイスによって、

他者や世の中に肯定的な影響を与える役割を持ちやすくなるでしょう。

 

堅固な要塞として、おのが後ろにいるものたちを守っていく。

 

そんな覚悟と強さを前面に出していく月にしてまいりましょう。

 

 

 

◆中庸の心を

 

思考は偏らず中庸の心にて、現実の状況に逆らわず、

流れに身を任せることで、吉となります。

 

と、口で言うのは簡単ですが、実際に現実の状況に逆らわずとは、

なかなかに難しいものではないでしょうか。

 

苦とは、現実が自分の思い通りにならないこと、

コントロールできないことですが、

そこに逆らわずということは、苦を受け入れる、

もしくは苦を苦と捉えない在り方でいるということです。

 

また、中庸の心とはなんでもやりすぎ・過剰にしないということです。

バランスが大切になるわけですが、いきなり中庸は難しいかもしれません。

 

振り子の幅が両極端に広ければ広いほど中庸が見えてきます。

どこまでやったらダメなのかの境界線は、実体験によって知ることができます。

 

つまり、中庸の心を持つためには、やはり人生体験でのみ可能になるのです。

 

 

◆守るとは

 

個人によって、その定義も目的も手段も様々だと思います。

 

守る対象によっても変わるでしょう。

 

自分にとってその対象を守るということはどういうことなのか?

 

これを考えることは、とても大切なことだと思うのです。

 

それは、身を挺して守ることかもしれないし、

経済的なサポートかもしれないし、

安心を与えることかもしれないし、

そっと手を差し伸べることかもしれない。

 

あなたにとって大切なひとを守るとは、どういうことなのか。

 

戊申月、守ることを探究する月にしたいですね。

 

 

以上、戊申月のみで見たポイントです。

 

あなたにとって豊かな月になることを心より願っております。

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

生き方・在り方の参考にして頂けたら嬉しいです。

 

長文読んで頂き、ありがとうございました。

 

感謝を込めて。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

7月の動向(2022年7月7日~8月6日)

今月(7/7~8/6)は丁未月です。

 

火性で陰の十干「丁(ていか)」と、

土性で陰の十二支「未(ひつじど)」が

組み合わさった干支です。

 

丁は焚火や灯火など、人がおこす火を表し、

未は乾いた土、季節は晩夏を表します。

そのため、丁未は「燥土の上で燃え続ける炎」

というイメージです。

 

丁未月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆まっすぐ自分の信念は曲げない

 

丁未は、乾いた土の上で燃える火の様を表しますので、

長く燃え続けることができますが、激しく燃え盛るわけではありません。

 

薫煙(くんえん)の香火の異名の如く、見かけは穏やかで従順です。

それは、灰の中にある炭火のような存在です。

強い炎が出ていなくても、その内実はとても熱いものです。

一見すると、目立ちはしませんが、内に秘めた熱さがあります。

 

その熱さとは何か。

 

それは、人生における目的と希望です。

 

故に、今月は自分の夢や希望を見つめ直すのに向く月となります。

 

どのような環境・状況にあっても、心を冷めさず熱くあることです。

たとえ外見的には冷静に見えたとしても、

内なる情熱の炎は青白く、たんたんと燃え続けている、

そんなギャップは人としての魅力として現れることでしょう。

 

目的に向かう時の心は相当に強く、何処までも突き進んでいける月ですが、

失敗をした場合の反動もまた大きくなりますので、そこだけ注意が必要です。

 

しかし、成長には痛みが伴うもの。

 

一度決心したことは、達成するまで粘り強くやり抜くことがポイントとなります。

 

 

 

◆人を語らず、自分を語れ

 

今月は、ついつい自分よりも相手に意識が向きがちです。

 

それ自体にはなんの問題もないのですが、相手を語る時に、

とりわけ批判的なエネルギーが激しく出てしまうので注意が必要です。

 

相手のためによかれと思っての言葉がけであったとしても、

意図せずとも、相手を傷つけてしまいかねません。

 

自分が言いたい言葉ではなく、相手が望む言葉で表現することです。

 

特に、言葉にエネルギーが乗りやすい今月は、

人を語るのではなく、情熱を持って自分自身を語ってみてはいかがでしょうか。

 

前述の目的や希望を周囲の人と分かち合う。

どうせ言葉にエネルギーが乗りやすい月ならば、

思い切り夢を語ったら良いのです。

 

◆最後に勝てばよい

 

丁未は、激しくはありませんが、長く燃え続ける炎です。

 

出過ぎることなく、進み過ぎることなく、ほどほどを心がけるとよい時です。

 

はやる心を抑え、目先の勝利ではなく最後に勝つ意識で臨むことが大切です。

 

瞬間的な強力な力は発揮しませんが、その持続力の長さが武器となる月

目先の利益を追うのではなく、人生の目的を果たす道のりを歩む一歩一歩を踏みしめるように。

 

このような生き方をしていますと、他者に追い抜かれる体験もするでしょう。

 

自分がうまくいってない時、胃がキリキリと痛み、居ても立ってもいられず

不安でいたたまれなくなるでしょうが、焦りは禁物です。

 

あなた人生の目的はなんですか?

 

手段に振り回されてはいけません。

 

一時的な人生の途中の勝利ではなく、

一生をかけて掴みたい大きな勝利のために日々生きるのです。

 

大丈夫!人生における活躍の場は、とても幅が広いです。

 

大切なのは、あなたがしたいことは何なのか?です。

 

あなたの心の燃える炎は、なんでしょうか。

 

 

◆土用の丑

 

今月は夏の土用です。

 

丑の日は、7/23(土)と8/4(木)です。

 

鰻を食べて、滋養モリモリ!元気に夏を乗り切りましょう。

 

 

以上、丁未月のみで見たポイントです。

 

あなたにとって豊かな月になることを心より願っております。

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

生き方・在り方の参考にして頂けたら嬉しいです。

 

長文読んで頂き、ありがとうございました。

 

感謝を込めて。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

6月の動向(2022年6月6日~7月6日)

今月(6/6~7/6)は丙午月です。

 

火性で陽の十干「丙(へいか)」と、

火性で陽の十二支「午(うまび)」が

組み合わさった干支です。

 

丙は太陽・巨火を表し、

午は季節では真夏、方角では南を表します。

そのため、丙午は「真夏の灼熱の太陽」

というイメージです。

 

丙午月のポイントは以下の通りです。

 

◆脱・凡人のススメ

 

丙午は、激しく燃え盛る真夏の太陽を表します。

万物を照らし出す無尽蔵のエネルギーに満ち満ちています。

 

強運を味方につけ勢いを増し、大きく羽ばたく飛躍の月となります。

運が強くなるということは、上下の幅もでるのが世の常ですから、

アップダウンも激しくなるので注意が必要です。

 

今月の過ごし方のポイントは、平凡な安定を求めるのではなく、

自ら困難や苦難に飛び込み、己を錬磨する生き方をすることです。

 

特に月の初め、スタートダッシュをいかに切るかが、

全体における運勢の伸びに影響します。

 

今日から出し惜しみなしのフルアクセル・ノーブレーキがおすすめです。

 

有り余るエネルギーを如何に使っていくか、一般社会通念の枠をはるかに超え、

とことん破天荒に、余力を残さず、完全燃焼する月と心得てまいりましょう!

 

 

 

◆厳しくされ、厳しくする

 

丙午は、その圧倒的な火力が故に大きな影響力を発揮するのですが、

周りへの負担を考えた時に、火力の制御を急務とします。

 

火を弱めるのは水です。

水、すなわち智徳であり、習得本能です。

大いに学ぶ月として適しています。

座学でも体験学習でも、圧倒的な火力に相当する学びが必要になります。

質でも量でも構いません。

梅雨の長雨の時期に、とことん学びを追求してみるのはいかがでしょうか?

 

火を役立てるのは金です。

金は火でたたくことによって、刀や剣などの道具になるのです・

金、すなわち義徳であり、攻撃本能です。

攻撃本能の現在の解釈では大いに働くことです。

外に出て仕事を広げる営業やマーケティングでも、

内の中で会社を守る管理業務でも、

燃えさかる炎のごとく激しく仕事をする、そんな月にすると良いでしょう。

 

また、火の勢いを増していかないようにすることも大事になります。

 

火を盛んにするのは、木です。

木性が司る特に陰の部分、頑固さ、自己防衛、自我(エゴ)、

といったものを抑えていくことで吉になります。

 

誤解なきように、これらが悪いものでは決してありません。

自立や大成にいたるために必要なエネルギーでもあります。

 

とはいえ、今月、そのような木性の陰を出してしまうと、

自分が思っている以上に、相手に伝わってしまう、ということなのです。

 

頑固さ、自己防衛、自我(エゴ)が

自分が思っている以上に他者から見透かされているとしたら、どうでしょうか?

 

そのような要素が燃えさかり、普段以上に目立ってしまう今月。

自分を律して、自分がどのような影響力になっているか、常に意識したいものですね。

 

 

◆帝王としてあれ

 

丙午は、別名「中天の烈光」。

圧倒的な情熱とパワーで周囲の人の夢や希望を叶える帝王の星です。

 

その存在感、万人への表現・伝達といった意味から逃げ隠れはできません。

であるならば、正々堂々帝王学を地で生きるのみです。

帝王とは、気配り心配り業です。

守るべき人たち、家族、部下、周囲の人、友人等々、

いつも以上に思いやりの心で接してみましょう。

あなたのあたたかな気持ちが伝わりやすい月でもあります。

 

また、逆説的ではありますが、

帝王学の格言として、

「人の高みに登った者は孤独の罰を受ける」とあります。

 

丙午の今月、強運の代償として、

孤独を味わうことになるかもしれません。

 

逆に言うと、ふと孤独を感じたとき、あなたは

「凡人では到底辿り着けない高み」に登り始めたのかもしれません。

 

登ってしまったなら、その景色を楽しむことです。

多くの人が見ることができない景色です。

その位置から世界を見てみるのです。

孤独を代償に得た、凡人とは違う景色、世界です。

どうせなら、充分に楽しんで味わうのも悪くないものです。

 

 

以上、丙午月のみで見たポイントです。

 

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

生き方・在り方の参考にして頂けたら嬉しいです。

 

長文読んで頂き、ありがとうございました。

 

感謝を込めて。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

5月の動向(2022年5月5日~6月5日)

今月(5/5~6/5)は乙巳月です。

 

木性で陰の十干「乙(おつぼく)」と、

火性で陰の十二支「巳(みび)」が

組み合わさった干支です。

 

乙は草・花・蔦(ツタ)を表し、

巳は灯火、季節では初夏を表します。

そのため、乙巳は「華やかな初夏の草花」

というイメージです。

 

乙巳月のポイントは以下の通りです。

 

◆知性を磨く

 

乙巳は華やかに茂る草花ですが、

初夏の勢いある太陽の熱にさらされているため、

まずは何よりも水分が求められます。

 

陰陽五行で水と言えば知性です。

 

ここでの知性の磨き方としては、

座学としての机上の勉強でも、実際に体験する学習でも、

どちらも良しとしています。

 

自己研鑽として古典や専門分野の知識を習得し、

知的好奇心からの体験が利他に結びついた時、

必然的に周囲から高い評価を得ていきます。

 

実際に行動することは重要なポイントではありますが、

頑張り過ぎると健康を害し、長患いになる要素も含んでいます。

 

今月は、がむしゃらにやることが大事なのではなく、

何が本当に大切なことなのかを見極めることに重点をおきましょう。

 

 

 

◆プチ家出のススメ

 

ここでいう家出とは、反発・反抗から家を飛び出すということではなく、

安定した環境に満足せず、常に新しいことを追究することです。

 

動けば動くほどに運が開いていきますので、

旅行、それもなるべく遠いところに行くことが

とても良いとされています。

 

誤解なきようにお伝えしますと、

旅行に行かなければいけないのではなく、

大切なのは、自立とチャレンジ精神です。

 

コロナウィルスもまだまだ予断を許さない状況ではありますので、

旅行に行かずともできることはたくさんあります。

 

自分の世界にないものに触れ、自分の枠を広げていく。

 

まだ見ぬ出会いを求め、可能性に飛び込んでいく。

 

しなければいけないという不安や恐れからの行動ではなく、

したいこと、やりたい気持ちから行動するなら、

きっと素敵な出会いが待っていることでしょう。

 

 

 

◆置かれた場所で咲く

 

乙巳は、別名「倒挿の花」と呼ばれ、

他の樹木に身を任せて接木(つぎき)となり花を咲かせます。

 

それは、例えば女性が嫁いだ婿家に幸せをもたらす花になるかの如く、

自身がしっかり地に根を張り、独立していなくても、

他に頼りながら発展する様を表しています。

 

仕事においても、何かの大きな流れの中に入っていって、

その場所がどんな条件や環境であろうとも、

自分のできる精一杯で奉仕貢献することです。

 

選んだ道とはいえ、その険しさに動けなくなったとしても、

今日がどんなに辛く苦しい日になったとしても、

「今いる」ところで、笑って咲く花であろうとするのです。

 

涙でぐちゃぐちゃでも、不格好であっても、

その必死な姿こそ美しく、多くの人が感動するのだと思うのです。

 

元来が華やかな草花ですから、

中身としての生き様が美しくあれば、

存在するだけで輝きを放ち、大きな影響力を発揮することでしょう。

 

その過程には痛みや孤独を感じることもあるかもしれません。

すべてが美しさの糧となり、栄養や養分となるはずです。

 

美しさと逞しさを意識して、

「今いる」その場所で、ただただ在ることで、

凛とした一輪の花のごとく咲きほこりたいものですね。

 

 

 

以上、乙巳月のみで見たポイントです。

 

 

長文にお付き合い頂き、ありがとうございます。

 

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良く生きる在り方の参考にして頂けたら嬉しく思います。

 

 

感謝を込めて

 

 

※掲載に関しましてはお師匠様の許可を得ているものです。

4月の動向(2022年4月5日~5月4日)

今月(4/5~5/4)は甲辰月です。

 

木性で陽の十干「甲(こうぼく)」と、

土性で陽の十二支「辰(たつど)」が

組み合わさった干支です。

 

甲は樹木・大木を表し、

辰は山岳や湿った土、季節では晩春を表します。

そのため、甲辰は「恵まれた土壌に立つ常緑の神木」というイメージです。

 

 

甲辰月のポイントは以下の通りです。

 

 

 

◆淡々と努力を重ねる

 

甲辰は「松木」といって、幹太く、常に緑が茂る大樹です。

天に向かって伸びる様は圧巻ですが、

成長の遅い松がそこまで育つには、途方もない時間が必要です。

雨の日も風の日も雪の日も、暑い日も寒い日も、

いかなる環境にあっても、ただただ成長していったのです。

 

そのため、今月は自分の置かれた状況や環境に逆らうことなく、

淡々と努力を重ねていくことが大切になります。

そこには、器用さもスピードも派手さもいりません。

自分の進む道に信念を持って、

ただ松の木のように在るのです。

 

外からの変化や成果・結果が見えなくてもいいのです。

思い通りの環境ではないかもしれません。

理解してくれる人がいないどころか、

反対や邪魔をしてくる人がいるかもしれません。

当然痛みや孤独はあるでしょう。

しかし、そんなことはものともせずに進んでいくことです。

ただただ、目の前の現状を受容れ、味わい、

薄紙のごとく努力と徳を重ねていくことで、運気が味方してくれます。

 

 

◆世代間交流を

 

今月は、年齢が離れた人との交流が吉となりますね。

和合性・協調性が高まる時期ですから、

積極的に集まりに飛び込んでいくのがオススメです。

そのとき、単なる参加者としてではなく、

自ら意図と責任を持って場をつくっていく源として存在することです。

というのも、カリスマ性が出る星に恵まれているのが、この甲辰です。

これを逃す手はありません。

 

純粋に人からものを受け取る力が高まりますので、

体験豊富な人生の大先輩から知見を得るのもよいですし、

体験は少なくても無邪気で突拍子もない子供たちと交流し、

クリアなエネルギーと自由な発想に触れるのも運気上昇につながります。

 

今自分がいる世界や枠から飛び出す大きなチャンスの月です!

 

 

◆存在で人々を救う

 

甲辰は御神木です。

御神木とは、特段何かをしてくれるわけではなく、

その存在だけで人々に救いをもたらすものです。

 

その存在力は一朝一夕で培えるものではありませんが、

やることは誰もができることの積み重ねです。

 

・今ここ

・目の前の相手に最大限の慈しみを

・自分との約束を守る

 

ご先祖様への感謝と、

見えないものへ想いを馳せることはもちろん、

人生の大きな壁を乗り越えようとするその時に、

一歩ずつ神の領域に入っていくと言われています。

 

目に見えない力がある、ということを感じ信じるだけでも、いいのです。

 

何故か、助けられているように感じる、

どういうわけか、守られていると感じる、

いつも導かれているように感じる、

 

そんな感覚を感じたら、

「いつも守って頂き、ありがとうございます。」

と心の中で感謝を唱えるだけで、充分なのです。

 

 

◆土用の丑

 

今月は春の土用です!

丑の日は、4/18(月)と4/30(土)です。

パワーチャージして、暑い夏に備えましょう♪

 

以上、甲辰月のみで見たポイントです。

 

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

 

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

ご縁に感謝を込めて。

3月の動向(2022年3月5日~4月4日)

今月(3/5~4/4)は癸卯月です。

 

水性で陰の十干「癸(きすい)」と、

木性で陰の十二支「卯(うぼく)」が

組み合わさった干支です。

 

癸は 雨、露、小川、真水を表し、

卯は草花、蔦、苔を、季節では仲春(旺春)を表します。

そのため、癸卯は「春の草花に降り注ぐ雨」 というイメージです。

 

癸卯月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆よく学びよく教える

 

癸卯月は、波乱が少なく安定しやすい時期です。

 

平穏だからこそできることといえば、

そう、学ぶことと楽しむことです。

 

乱世混迷のさなかにあっては到底叶わぬことですから、

コロナ禍でも享受できる環境に感謝して、

思いっきり学びを楽しみましょう!

 

とにかく吸収力が高まる時なので、学びとるには最適です。

さらに、教える立場でも力を発揮していきます。

 

もっと言うと、教える側がいちばん成長するのはご存じの通りですが、

複雑なものをわかりやすくまとめ、

自分で消化したものを相手に合わせて、

楽しく伝えていく才能も開花します。

 

 

今年は壬寅年ですから、一人で学ぶのではなく、

みんなで楽しく学ぶことでさらに運気に乗れること間違いなしです!

 

そして、「誰から学ぶか」という点も大切なポイントです。

 

今月は、学ぶ側としての視点だけではなく、

教える側としての在り方も意識してみてはいかがでしょうか。

 

 

◆溺愛に注意

 

癸卯は、別名「妙母」と称されるほどに子供に縁が深い干支です。

 

血を分けたお子様に愛情を注ぐのはもちろん、

縁あって出会った部下、目下、未来ある若者に向けて、

自身の知見を授けたり、交流する機会を持つのもよいでしょう。

 

愛はどんなに与えても、与えすぎることはないのですが、

周りが見えなくなるほどに一極集中してしまうと、

聡明な癸の泉に濁りが生じてしまいます。

 

愛する我が子を守るためには法をも犯し、

かわいい弟子のためには自身の体調も顧みず、

自分で生み出したものには固執してしまう。

 

もちろん良い悪いではなく、

人によっても大きく違うのですが、

濁った知性からの行動は、思いやりが仇となり、

望まぬ傷となるかもしれません。

 

それでも、例え相手を傷つけることになったとしても、

自らが信じた道を進めるような、慈愛の雨に育まれた力強さを、

その身に宿すひと月であるように思います。

 

 

◆精神の貴人たれ

 

誠実さと純粋性を大切にし、ずる賢くならないよう真っ直ぐに生きることです。

 

清く育っていく事が大切な干支と言われていますが、

真っ直ぐに清くあるために、あえて厳しい環境に

飛び込んでいく必要があります。

 

特に、始まりの環境が厳しければ厳しいほど、

逞しさが際立っていきますので、月初に自分の力量を超える挑戦を

オススメしています。

 

物理的に清潔な環境に身を置き、内面の精神錬磨を心掛け、

心は常に高く、精神の貴人たるを失わないことが、

癸卯の聡明さとあたたかさを最大限に引き出すことになるのです。

 

 

以上、癸卯月のみで見たポイントです。

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら嬉しいです。

 

 

長文読んで頂き、ありがとうございます。

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら嬉しいです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

2月の動向(2022年2月4日~3月4日)

 

今月(2/4~3/4)は壬寅月です。

2022年2月4日からスタートした今年も「壬寅」年です。

また、2月18日は「壬寅」日です。

物事の始まりと言われる「壬寅」がこれだけ集まるのは、

珍しく希有で貴重な必然と感じてしまいます。

 

さて、改めて、今月を見ていきます。

 

水性で陽の十干「壬(じんすい)」と、

木性で陽の十二支「寅(とらぼく)」が

組み合わさった干支です。

 

壬は大海、大湖を表し、

寅は初春を表します。

そのため、壬寅は「春の海」 というイメージです。

 

壬寅月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆こだわりを捨て、新たなる出発を!

 

水性の陽である壬は大海であり、波は絶えず姿を変え、

二度と同じ姿を見ることはできません。

 

同じでありえないのは、海も仕事も人間も同様です。

万物に共通の不変的で絶対的な存在などありはしないのです。

 

過去の成功体験のこだわりを捨て、

今の自分の正しさを手放し、

自分の生きている領域、安全地帯を超えていくことです。

 

壬寅月は「夢」の月です。

見かけは穏やかに静かに見えていても

内なる情熱は燃え続け、

チャンスを虎視眈々と狙っている、

まさにジャングルの中の孤高な虎そのものなのです。

 

こだわりは捨てても、

挑戦と情熱は失われるわけではありません。

 

例え困難な状態にあったとして、自分を信じ続けること、

そのように積み上げていった本物の自信は、

やがて徐々に運気が開けていくきっかけになるでしょう。

 

◆物事の胎動、新しい出発点

 

壬寅は物事の胎動、新しい出発点の意味があります。

胎動とは、胎児が母体の中で動いている様です。

新しい物事が、内部で動き始め、

内部の動きが表面化し始める、そんな時期になるでしょう。

 

新しい何かが生まれる時には、苦しみや痛みが伴います。

ですが、その苦しみや痛みの向こうには、

大きな祝福や喜びが待っているのです。

 

そして、内部で動いているその存在は、

もしかして、まだまだ未熟かもしれません。

生まれたての赤ちゃんを真綿でくるむように、

新しい時代の変化の種を大切に丁寧に育てていきたいものです。

 

その為には、周囲との融和が重要になっていきます。

新しく生まれるその存在は、

あなた一人では抱えきれないかもしれません。

周りの人と協力して支え合って、

優しく大切に育てていく、そんな存在なのです。

 

 

◆謙虚に、綺麗に生きる!

 

壬は、まだ冷たさの残る濁水です。

壬寅月は本来、新芽を育む時期ですが、

濁り水では草木を育むことはできません。

 

水を適温にあたため、ろ過し純粋な水にする必要があります。

ここで大切なのは、焦らず急がず、手間を惜しむことなく、

徐々に適温にし、濁りを除去するのです。

 

実は、「壬寅」はパワーがある月です。

「思い」を「現実」にできる力を秘めています。

 

しかも、そのパワーは単独、一人で起こすことができる強さなのです。

 

だからこそ、注意したいのが

自分の「エゴ」や「傲慢さ」です。

 

パワーで成し得たものは、今まで築きあげてきたものを

破壊するエネルギーを持っています。

 

力が強いからといって、コツコツと積み上げてきた大切なものを

一瞬で壊してしまっては、本末転倒です。

 

だからこそ、焦らず急がず、手間を惜しむことなく、なのです。

 

その為には、まず自分の中にある「謙虚さ」を思い出しましょう。

自分の存在は「他」があるからこそ、だということを思い出し、

実直に丁寧に、コツコツと大切に育んでいくことから始めるのです。

 

以上、壬寅月のみで見たポイントです。

 

ご自身の天中殺や運気など、個人の宿命によってテーマは変わってきますが、

これらを心に置いてよりよい生き方・在り方の参考にして頂けますと幸いです。

 

長文お付き合い下さり、ありがとうございます。

 

感謝を込めて

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

1月の動向(2022年1月5日~2月3日)

今月(1/5~2/3)は辛丑月です。

 

金性で陰の十干「辛(しんきん)」と、

土性で陰の十二支「丑(うしど)」が

組み合わさった干支です。

辛は小石、宝石を表し、

丑は湿った土、季節では晩冬を表します。

そのため、辛丑は「冷たい湿土の上の宝石」というイメージです。

辛丑月のポイントは以下の通りです。

 

◆優しく温かで美しい言葉を選ぶこと

 

辛丑は、柔らかく湿った土の上にある宝石のため、

せっかくの宝石が埋もれてしまっている状態です。

 

季節や時間という概念で見る丑は、冬の午前2時~4時、

外は真っ暗で、とても寒いです。

 

これではせっかくの宝石の美しさが発揮されにくいので、

まずは、明るく、そしてあたたかさを意識することが重要になります。

 

陰陽五行でいう明るさ・あたたかさは火性。

火性が司るのは伝達本能ですから、

自分の想いをいかに分かち合うかがポイントになります。

 

どこかで借りてきた誰かの言葉ではなく自分の言葉で、

想いの丈をありのまま話す方がより火性を動かすことになります。

 

さらに、品格と知性も大事な観点です。

この二つを同時に満たすものの代表として、言葉づかいが挙げられます。

 

美しく優しい言葉を選び、ときにユーモアも交え、

周囲を明るく暖かくするように心がける、

これが辛丑の月で運気がアップする要素になります。

 

また、丑の歩みはとてもゆっくりです。

 

目の前の出来事に一喜一憂して振り回されることなく、結果にとらわれず、

ぬかるんだ道を堅実に、日々一歩一歩進んでいくこと。

 

一見、すぐには成果として表れない地味な努力の積み重ねであったとしても、

その美しい在り方が周囲の人に影響を与え人生の豊かさへ導いてくれるでしょう。

 

 

 

◆集団とひとりの時間にメリハリをつけること

 

仕事や学業といった公の場では、できるだけ単独では動かずに、

組織的に、あるいは集団で、仲間と一緒に活動すると良い月になります。

 

集団形成でとくに重要なポイントは

「目的意識を持った集団」であることです。

 

実は、常に目的意識を持ち続ける、というのは

簡単なようで、とても難しいことでもあります。

 

企業で言えば創業期、プロジェクトでいればスタート期というのは、

意識せずとも目的から大きくズレることはなかなか起きないものです。

 

ですが、時間を重ねて「慣れ」が生じて、個人的なエゴやしがらみが絡んでくると、

「目的」を見失ってしまうのは、どんな組織・集団でも、良くあることです。

 

これは誰の為にやっているのか?

目的の為に一番良いタイミングはいつ?

何のためにやっているのか?

目的のために、一番良いやり方は何なのか?

 

目的を見失わないためにも、

上記のような問いを常に意識しておくことが助けになるでしょう。

 

又、反対にプライベートでは

一人の時間を意識的に創り出すことが大切になります。

 

例えば、仕事や学業が終わったら、すぐに帰宅する。

懇親会は1次会だけで終えて、2次会、3次会と延長しない。

 

公では目的や役割を意識して、責任をもって遂行し、

目的が達成したら、キッパリと切り上げて、

1人で帰宅するといった姿勢でいることです。

 

組織や集団でいるときと1人でいるときのメリハリをつけることが

今月の運気をアップさせるポイントになります。

 

 

◆悪因縁を切り、善因縁は継続していくこと

 

辛丑は別名『胎恩の金』といい、

様々な矛盾や腐敗を鋭利な小刀で切り除くことで本質を浮き彫りにし、

高い品性と知性から世の中を切り開く役割があります。

辛には鋭利な刃物という意味合いがあるからです。

 

辛丑のこの時期を機に、悪因縁をその刃で切り捨てて、

美しい生き方を心掛けていくのは干支にあった生き方となります。

 

人だけでなく、不必要な古い慣例やしきたりなども切り落とし、

新たな価値創造に労力を注ぐことも改良方法となります。

 

気が満ちているこの時期に

現実的 な行動をしないと成果には繋がりません。

 

ただし、行動をする意識を持つ必要はありますが、

急いで成果を求めてはいけません。

 

丑は「湿った土」「泥濘(ぬかるみ)」といった意味があります。

成果、結果が出るのは随分と後になってから、という位の気持ちでいることです。

 

つまり今月は、泥濘の道を着実に踏みしめながら、

役割意識と他者と愛情をもった接し方を意識することがテーマなのです。

 

そしてなにより、これまでの全てにおける最重要ポイントは、

丑の歩みの「継続」にあります。

 

まさに「継続は力なり」なのです。

 

どんなに歩みが遅かろうとも(結果が出ないように感じても)

歩みを止めず、一歩一歩努力していくことが重要になっていきます。

 

古き悪しき慣習や付き合いを切り捨て、結果を急がず、

目の前の人に美しい言葉でお尽くしする。

そのようにして、コツコツと着実に善因縁を積み重ねて生きましょう。

 

 

以上、辛丑月のみで見たポイントです。

 

ご自身の天中殺や運気など、

個人の宿命によってテーマは変わってきますが、

これらを心に置いてよりよい生き方・在り方の参考にして頂けますと幸いです。

 

長文お付き合い下さり、ありがとうございます。

 

感謝を込めて

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いております。