5月の動向(2022年5月5日~6月5日)

今月(5/5~6/5)は乙巳月です。

 

木性で陰の十干「乙(おつぼく)」と、

火性で陰の十二支「巳(みび)」が

組み合わさった干支です。

 

乙は草・花・蔦(ツタ)を表し、

巳は灯火、季節では初夏を表します。

そのため、乙巳は「華やかな初夏の草花」

というイメージです。

 

乙巳月のポイントは以下の通りです。

 

◆知性を磨く

 

乙巳は華やかに茂る草花ですが、

初夏の勢いある太陽の熱にさらされているため、

まずは何よりも水分が求められます。

 

陰陽五行で水と言えば知性です。

 

ここでの知性の磨き方としては、

座学としての机上の勉強でも、実際に体験する学習でも、

どちらも良しとしています。

 

自己研鑽として古典や専門分野の知識を習得し、

知的好奇心からの体験が利他に結びついた時、

必然的に周囲から高い評価を得ていきます。

 

実際に行動することは重要なポイントではありますが、

頑張り過ぎると健康を害し、長患いになる要素も含んでいます。

 

今月は、がむしゃらにやることが大事なのではなく、

何が本当に大切なことなのかを見極めることに重点をおきましょう。

 

 

 

◆プチ家出のススメ

 

ここでいう家出とは、反発・反抗から家を飛び出すということではなく、

安定した環境に満足せず、常に新しいことを追究することです。

 

動けば動くほどに運が開いていきますので、

旅行、それもなるべく遠いところに行くことが

とても良いとされています。

 

誤解なきようにお伝えしますと、

旅行に行かなければいけないのではなく、

大切なのは、自立とチャレンジ精神です。

 

コロナウィルスもまだまだ予断を許さない状況ではありますので、

旅行に行かずともできることはたくさんあります。

 

自分の世界にないものに触れ、自分の枠を広げていく。

 

まだ見ぬ出会いを求め、可能性に飛び込んでいく。

 

しなければいけないという不安や恐れからの行動ではなく、

したいこと、やりたい気持ちから行動するなら、

きっと素敵な出会いが待っていることでしょう。

 

 

 

◆置かれた場所で咲く

 

乙巳は、別名「倒挿の花」と呼ばれ、

他の樹木に身を任せて接木(つぎき)となり花を咲かせます。

 

それは、例えば女性が嫁いだ婿家に幸せをもたらす花になるかの如く、

自身がしっかり地に根を張り、独立していなくても、

他に頼りながら発展する様を表しています。

 

仕事においても、何かの大きな流れの中に入っていって、

その場所がどんな条件や環境であろうとも、

自分のできる精一杯で奉仕貢献することです。

 

選んだ道とはいえ、その険しさに動けなくなったとしても、

今日がどんなに辛く苦しい日になったとしても、

「今いる」ところで、笑って咲く花であろうとするのです。

 

涙でぐちゃぐちゃでも、不格好であっても、

その必死な姿こそ美しく、多くの人が感動するのだと思うのです。

 

元来が華やかな草花ですから、

中身としての生き様が美しくあれば、

存在するだけで輝きを放ち、大きな影響力を発揮することでしょう。

 

その過程には痛みや孤独を感じることもあるかもしれません。

すべてが美しさの糧となり、栄養や養分となるはずです。

 

美しさと逞しさを意識して、

「今いる」その場所で、ただただ在ることで、

凛とした一輪の花のごとく咲きほこりたいものですね。

 

 

 

以上、乙巳月のみで見たポイントです。

 

 

長文にお付き合い頂き、ありがとうございます。

 

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良く生きる在り方の参考にして頂けたら嬉しく思います。

 

 

感謝を込めて

 

 

※掲載に関しましてはお師匠様の許可を得ているものです。

4月の動向(2022年4月5日~5月4日)

今月(4/5~5/4)は甲辰月です。

 

木性で陽の十干「甲(こうぼく)」と、

土性で陽の十二支「辰(たつど)」が

組み合わさった干支です。

 

甲は樹木・大木を表し、

辰は山岳や湿った土、季節では晩春を表します。

そのため、甲辰は「恵まれた土壌に立つ常緑の神木」というイメージです。

 

 

甲辰月のポイントは以下の通りです。

 

 

 

◆淡々と努力を重ねる

 

甲辰は「松木」といって、幹太く、常に緑が茂る大樹です。

天に向かって伸びる様は圧巻ですが、

成長の遅い松がそこまで育つには、途方もない時間が必要です。

雨の日も風の日も雪の日も、暑い日も寒い日も、

いかなる環境にあっても、ただただ成長していったのです。

 

そのため、今月は自分の置かれた状況や環境に逆らうことなく、

淡々と努力を重ねていくことが大切になります。

そこには、器用さもスピードも派手さもいりません。

自分の進む道に信念を持って、

ただ松の木のように在るのです。

 

外からの変化や成果・結果が見えなくてもいいのです。

思い通りの環境ではないかもしれません。

理解してくれる人がいないどころか、

反対や邪魔をしてくる人がいるかもしれません。

当然痛みや孤独はあるでしょう。

しかし、そんなことはものともせずに進んでいくことです。

ただただ、目の前の現状を受容れ、味わい、

薄紙のごとく努力と徳を重ねていくことで、運気が味方してくれます。

 

 

◆世代間交流を

 

今月は、年齢が離れた人との交流が吉となりますね。

和合性・協調性が高まる時期ですから、

積極的に集まりに飛び込んでいくのがオススメです。

そのとき、単なる参加者としてではなく、

自ら意図と責任を持って場をつくっていく源として存在することです。

というのも、カリスマ性が出る星に恵まれているのが、この甲辰です。

これを逃す手はありません。

 

純粋に人からものを受け取る力が高まりますので、

体験豊富な人生の大先輩から知見を得るのもよいですし、

体験は少なくても無邪気で突拍子もない子供たちと交流し、

クリアなエネルギーと自由な発想に触れるのも運気上昇につながります。

 

今自分がいる世界や枠から飛び出す大きなチャンスの月です!

 

 

◆存在で人々を救う

 

甲辰は御神木です。

御神木とは、特段何かをしてくれるわけではなく、

その存在だけで人々に救いをもたらすものです。

 

その存在力は一朝一夕で培えるものではありませんが、

やることは誰もができることの積み重ねです。

 

・今ここ

・目の前の相手に最大限の慈しみを

・自分との約束を守る

 

ご先祖様への感謝と、

見えないものへ想いを馳せることはもちろん、

人生の大きな壁を乗り越えようとするその時に、

一歩ずつ神の領域に入っていくと言われています。

 

目に見えない力がある、ということを感じ信じるだけでも、いいのです。

 

何故か、助けられているように感じる、

どういうわけか、守られていると感じる、

いつも導かれているように感じる、

 

そんな感覚を感じたら、

「いつも守って頂き、ありがとうございます。」

と心の中で感謝を唱えるだけで、充分なのです。

 

 

◆土用の丑

 

今月は春の土用です!

丑の日は、4/18(月)と4/30(土)です。

パワーチャージして、暑い夏に備えましょう♪

 

以上、甲辰月のみで見たポイントです。

 

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

 

長文にお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

ご縁に感謝を込めて。

【セルフコーチング⑨】完了することの大切さ

 

3月はお別れの季節と言われています。

 

卒業、退職、終業、定年退職、人事異動等、

人によって様々な理由はありますが、多くの人にとって、

大きな変化を体験するタイミングであると思います。

 

人生があなたを主人公とする長い長い物語だとすると、

この変化は、新しい章へと物語を紡いでいくタイミング、

ということになります。

 

そういう節目のタイミングで私が必ず行うのが

「完了セッション」です。

 

物事の終わりに、今までいた場所、関係性、過ごした時間といった

これまでの物語をきっちり完了させる、というのは、実はとても大切なことなのです。

 

物事に決着をつける、という表現の方が伝わるかもしれません。

 

それは、人生を物語に例えると、

「章」や「段落」が変わるというイメージです。

 

「章」や「段落」が全くない物語は、なんだかダラダラとしていそうです。

 

人生の変化の節目に、しっかりと「完了」させることの大切さは

竹に節があるように、しなやかで柔軟な人生を生きる道しるべにもなるでしょう。

 

そんな物事の完了をどのようにするのか。

 

実は、以外にも「完了セッション」はとても簡単なのです。

 

「卒業」や「退職」といった終わった出来事を振り返るだけで良いのです。

 

振り返るとき、次の「問い」に沿って進みます。

 

 

「○○で過ごした○年間の振り返り」と題し、

(例えば、A社で過ごした10年間、○○大学で過ごした4年間、

○○プロジェクトで過ごした半年間といった具合です。もちろん数ヶ月でも構いません。)

 

○○で過ごしたこの○年間(○ヶ月)で、

 

① 良かったこと、悪かったことは何ですか?

 

② 得たこと、手放したことは何ですか?

 

③ 結局、あなたにとってどんな○年間でしたか?

(あなたの人生全体にとってどんな影響を与えましたか?)

 

④ ここでの学びや気付きは後の人生で、どのように生かされると思いますか?

 

以上、4つのシンプルな問いです。

 

とてもシンプルな問いですが、

とても心地の良い、決着の付け方が出来ることと思います。

 

そこまで言える理由は、

今まで完了セッションを行ったほとんどのクライアント様が

「感謝」で終わることができているからです。

 

どんなに劣悪な環境に置かれていた時間を振り返ったとしても、

 

最後の最後には、

 

「感謝」しか出てこない。

 

これほど、最高の終わり方があるでしょうか。

 

そして、感謝で終わった後の未来がどのようになるか。

 

想像するだけで、胸がじんわりと温かくなります。

 

あなたが、もし、人生の節目にあったなら、

だまされたと思って、この4つの問いに

ぜひ答えてみてください。

 

きっと、優しく温かい気持ちで、感謝で終わらせることができるでしょう。

 

長文読んでくださり、ありがとうございました。

 

感謝を込めて。

3月の動向(2022年3月5日~4月4日)

今月(3/5~4/4)は癸卯月です。

 

水性で陰の十干「癸(きすい)」と、

木性で陰の十二支「卯(うぼく)」が

組み合わさった干支です。

 

癸は 雨、露、小川、真水を表し、

卯は草花、蔦、苔を、季節では仲春(旺春)を表します。

そのため、癸卯は「春の草花に降り注ぐ雨」 というイメージです。

 

癸卯月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆よく学びよく教える

 

癸卯月は、波乱が少なく安定しやすい時期です。

 

平穏だからこそできることといえば、

そう、学ぶことと楽しむことです。

 

乱世混迷のさなかにあっては到底叶わぬことですから、

コロナ禍でも享受できる環境に感謝して、

思いっきり学びを楽しみましょう!

 

とにかく吸収力が高まる時なので、学びとるには最適です。

さらに、教える立場でも力を発揮していきます。

 

もっと言うと、教える側がいちばん成長するのはご存じの通りですが、

複雑なものをわかりやすくまとめ、

自分で消化したものを相手に合わせて、

楽しく伝えていく才能も開花します。

 

 

今年は壬寅年ですから、一人で学ぶのではなく、

みんなで楽しく学ぶことでさらに運気に乗れること間違いなしです!

 

そして、「誰から学ぶか」という点も大切なポイントです。

 

今月は、学ぶ側としての視点だけではなく、

教える側としての在り方も意識してみてはいかがでしょうか。

 

 

◆溺愛に注意

 

癸卯は、別名「妙母」と称されるほどに子供に縁が深い干支です。

 

血を分けたお子様に愛情を注ぐのはもちろん、

縁あって出会った部下、目下、未来ある若者に向けて、

自身の知見を授けたり、交流する機会を持つのもよいでしょう。

 

愛はどんなに与えても、与えすぎることはないのですが、

周りが見えなくなるほどに一極集中してしまうと、

聡明な癸の泉に濁りが生じてしまいます。

 

愛する我が子を守るためには法をも犯し、

かわいい弟子のためには自身の体調も顧みず、

自分で生み出したものには固執してしまう。

 

もちろん良い悪いではなく、

人によっても大きく違うのですが、

濁った知性からの行動は、思いやりが仇となり、

望まぬ傷となるかもしれません。

 

それでも、例え相手を傷つけることになったとしても、

自らが信じた道を進めるような、慈愛の雨に育まれた力強さを、

その身に宿すひと月であるように思います。

 

 

◆精神の貴人たれ

 

誠実さと純粋性を大切にし、ずる賢くならないよう真っ直ぐに生きることです。

 

清く育っていく事が大切な干支と言われていますが、

真っ直ぐに清くあるために、あえて厳しい環境に

飛び込んでいく必要があります。

 

特に、始まりの環境が厳しければ厳しいほど、

逞しさが際立っていきますので、月初に自分の力量を超える挑戦を

オススメしています。

 

物理的に清潔な環境に身を置き、内面の精神錬磨を心掛け、

心は常に高く、精神の貴人たるを失わないことが、

癸卯の聡明さとあたたかさを最大限に引き出すことになるのです。

 

 

以上、癸卯月のみで見たポイントです。

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら嬉しいです。

 

 

長文読んで頂き、ありがとうございます。

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら嬉しいです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

2月の動向(2022年2月4日~3月4日)

 

今月(2/4~3/4)は壬寅月です。

2022年2月4日からスタートした今年も「壬寅」年です。

また、2月18日は「壬寅」日です。

物事の始まりと言われる「壬寅」がこれだけ集まるのは、

珍しく希有で貴重な必然と感じてしまいます。

 

さて、改めて、今月を見ていきます。

 

水性で陽の十干「壬(じんすい)」と、

木性で陽の十二支「寅(とらぼく)」が

組み合わさった干支です。

 

壬は大海、大湖を表し、

寅は初春を表します。

そのため、壬寅は「春の海」 というイメージです。

 

壬寅月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆こだわりを捨て、新たなる出発を!

 

水性の陽である壬は大海であり、波は絶えず姿を変え、

二度と同じ姿を見ることはできません。

 

同じでありえないのは、海も仕事も人間も同様です。

万物に共通の不変的で絶対的な存在などありはしないのです。

 

過去の成功体験のこだわりを捨て、

今の自分の正しさを手放し、

自分の生きている領域、安全地帯を超えていくことです。

 

壬寅月は「夢」の月です。

見かけは穏やかに静かに見えていても

内なる情熱は燃え続け、

チャンスを虎視眈々と狙っている、

まさにジャングルの中の孤高な虎そのものなのです。

 

こだわりは捨てても、

挑戦と情熱は失われるわけではありません。

 

例え困難な状態にあったとして、自分を信じ続けること、

そのように積み上げていった本物の自信は、

やがて徐々に運気が開けていくきっかけになるでしょう。

 

◆物事の胎動、新しい出発点

 

壬寅は物事の胎動、新しい出発点の意味があります。

胎動とは、胎児が母体の中で動いている様です。

新しい物事が、内部で動き始め、

内部の動きが表面化し始める、そんな時期になるでしょう。

 

新しい何かが生まれる時には、苦しみや痛みが伴います。

ですが、その苦しみや痛みの向こうには、

大きな祝福や喜びが待っているのです。

 

そして、内部で動いているその存在は、

もしかして、まだまだ未熟かもしれません。

生まれたての赤ちゃんを真綿でくるむように、

新しい時代の変化の種を大切に丁寧に育てていきたいものです。

 

その為には、周囲との融和が重要になっていきます。

新しく生まれるその存在は、

あなた一人では抱えきれないかもしれません。

周りの人と協力して支え合って、

優しく大切に育てていく、そんな存在なのです。

 

 

◆謙虚に、綺麗に生きる!

 

壬は、まだ冷たさの残る濁水です。

壬寅月は本来、新芽を育む時期ですが、

濁り水では草木を育むことはできません。

 

水を適温にあたため、ろ過し純粋な水にする必要があります。

ここで大切なのは、焦らず急がず、手間を惜しむことなく、

徐々に適温にし、濁りを除去するのです。

 

実は、「壬寅」はパワーがある月です。

「思い」を「現実」にできる力を秘めています。

 

しかも、そのパワーは単独、一人で起こすことができる強さなのです。

 

だからこそ、注意したいのが

自分の「エゴ」や「傲慢さ」です。

 

パワーで成し得たものは、今まで築きあげてきたものを

破壊するエネルギーを持っています。

 

力が強いからといって、コツコツと積み上げてきた大切なものを

一瞬で壊してしまっては、本末転倒です。

 

だからこそ、焦らず急がず、手間を惜しむことなく、なのです。

 

その為には、まず自分の中にある「謙虚さ」を思い出しましょう。

自分の存在は「他」があるからこそ、だということを思い出し、

実直に丁寧に、コツコツと大切に育んでいくことから始めるのです。

 

以上、壬寅月のみで見たポイントです。

 

ご自身の天中殺や運気など、個人の宿命によってテーマは変わってきますが、

これらを心に置いてよりよい生き方・在り方の参考にして頂けますと幸いです。

 

長文お付き合い下さり、ありがとうございます。

 

感謝を込めて

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

今年(2022年2月4日~2023年2月3日)の動向

今年(2022年2月4日~2023年2月3日)は壬寅年です。

今年の始まりの月、2月4日からスタートした今月も「壬寅」月です。

また、2月18日は「壬寅」日です。

 

 

物事の始まりと言われる「壬寅」がこれだけ集まるのは、

2019年から始まった大きな変転変化の3年間を経て、

いよいよ新しい時代の始まりを意味しているようです。

 

今、世界の常識がコロナ禍によって覆され、

新しい生き方、働き方が主流になりつつあります。

その過程では、傷つき痛みを感じた体験もあったことと思います。

昨年は見え始めた希望の光の方向に、徐々に歩みを進め、

今年、さらにその光を確実なものとする、

そんな年になることと思います。

 

それには、どんな心がけが必要になってくるのか、

さて、改めて、今年を見ていきます。

 

水性で陽の十干「壬(じんすい)」と、

木性で陽の十二支「寅(とらぼく)」が

組み合わさった干支です。

 

壬は大海、大湖を表し、寅は初春を表します。

そのため、壬寅は「春の海」 というイメージです。

 

壬寅年のポイントは以下の通りです。

 

◆純粋さ、美しさ、暖かさがキーワードに!

 

昨年、2021年2月4日~2022年2月3日は辛丑年でした。

「辛丑」は雪の下から伸び始めた新芽の状態です。

 

やわらかな新芽は雪の重みでどうしても曲がってしまい、

伸び悩んでいる状態なのです。

 

矛盾やしがらみを排除して、まっすぐに伸びていくように、

方向を示し束ねていくよう、導く年でした。

 

今年2022年2月4日から始まった「壬寅」年は

その新芽をさらに育んでいく年となります。

 

壬寅は春の海ですから、徐々に温かくなっていきます。

まだまだ冷たさが残り、さらに雪解けの泥の混じった

少し濁った水なのです。

 

このままでは新芽は腐ってしまいます。

水をキレイにろ過し、あたためなければなりません。

そして、その手間を惜しんではならないのです。

 

水を綺麗にろ過するとは、

文字通り、綺麗に生きることです。

純粋な意識を持って、美しい言葉を使って過ごすこと。

ズルくて汚いことを考えたり、やったりしないことです。

 

水をあたためるということは、

穏やかな初春のように、おおらかに穏やかに

優しく存在する、と意識することです。

 

万物を育む大いなる海の存在がごとく、

どーんと大きく構えていきましょう。

 

 

◆「流動」!水を流す意識を!

 

壬寅は別名「北虎(ほっこ)」。

学問書には次のような記載があります。

 

「醍湖(だいこ:如来の最上級の教え)に目が覚めた海や湖を意す。

万物胎動す。新しき出発の意あり。人の間においては雪解けとす。

こころは寛なり。」

 

万物胎動す。とはあらゆる物事が新しく生まれ変わる、ということ。

 

新しく生まれ変わるとき、ではありますが、

壬寅は春の海、雪解けの水ですから、汚れはよくありません。

前述の綺麗な言葉を使うこと、綺麗な生き方をすることは大前提において、

もうひとつ、「流動」を意識することが重要になります。

 

流動とは文字通り、水を流すことです。

流れに身を任せ、常に動いている状態です。

 

時代の流れに合わせ、変えるべきは大胆に変え、

過去の成功体験、古い慣習やしがらみに縛られないことです。

 

ですが、過去に例のないことに踏み切るときは、とても勇気が必要です。

 

そんなとき助けになるのは絵画や音楽、美しい景色といった

「非言語」の世界です。

 

今までにない新しい本質的なことは言語化されていないものです。

言葉が与えられていない、その世界に足を踏み入れて、感じとるのです。

 

そこから生み出された新しい価値観は、

次の時代に明るい光を見いだしてくれるでしょう。

 

物事を大胆に本質的に変えるには、人智を超えるような

「直感」を信じることで道が開かれていくのです。

 

 

◆「和を以て貴しとなす」を地で生きる

 

前述の学問書からの抜粋で、

「人の間においては雪解けとす。こころは寛なり」

とあります。

 

「寅」は演(えん)に通じ、伸びる・進むという意味も含まれています。

これは、人が軒下で向かい合い、手を差し伸べ協力し合うことを誓う様を表しています。

 

一方、「壬」は妊(じん)で、陰陽が交じり合って、物事が懐妊すると意味します。

まさに今、新たなる何かが生まれようとしているのです。

 

物事の始まりは、いろいろな問題が内に生じてしまうものです。

壬は任(たも)ち養う作用をも表し、事にあたる人々が任(にん)に耐えて、

事態を好転させるべき事を意味しています。

 

実は壬寅はパワフルな干支で、

単独、つまり一人でも現実を変えていく力を秘めています。

 

ですが、今年は、そのパワーを生かすのではなく、

仲間と協力し合って事態を好転させていくことが求められているのです。

 

和合強調を意識し、実践した人たちが大きく飛躍する年となるでしょう。

 

 

以上、壬寅年で見たポイントです。

 

ご自身の天中殺や運気など、個人の宿命によってテーマは変わってきますが、

これらを心に置いてよりよい生き方・在り方の参考にして頂けますと幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

 

長文お付き合い下さり、ありがとうございます。

 

感謝を込めて

 

1月の動向(2022年1月5日~2月3日)

今月(1/5~2/3)は辛丑月です。

 

金性で陰の十干「辛(しんきん)」と、

土性で陰の十二支「丑(うしど)」が

組み合わさった干支です。

辛は小石、宝石を表し、

丑は湿った土、季節では晩冬を表します。

そのため、辛丑は「冷たい湿土の上の宝石」というイメージです。

辛丑月のポイントは以下の通りです。

 

◆優しく温かで美しい言葉を選ぶこと

 

辛丑は、柔らかく湿った土の上にある宝石のため、

せっかくの宝石が埋もれてしまっている状態です。

 

季節や時間という概念で見る丑は、冬の午前2時~4時、

外は真っ暗で、とても寒いです。

 

これではせっかくの宝石の美しさが発揮されにくいので、

まずは、明るく、そしてあたたかさを意識することが重要になります。

 

陰陽五行でいう明るさ・あたたかさは火性。

火性が司るのは伝達本能ですから、

自分の想いをいかに分かち合うかがポイントになります。

 

どこかで借りてきた誰かの言葉ではなく自分の言葉で、

想いの丈をありのまま話す方がより火性を動かすことになります。

 

さらに、品格と知性も大事な観点です。

この二つを同時に満たすものの代表として、言葉づかいが挙げられます。

 

美しく優しい言葉を選び、ときにユーモアも交え、

周囲を明るく暖かくするように心がける、

これが辛丑の月で運気がアップする要素になります。

 

また、丑の歩みはとてもゆっくりです。

 

目の前の出来事に一喜一憂して振り回されることなく、結果にとらわれず、

ぬかるんだ道を堅実に、日々一歩一歩進んでいくこと。

 

一見、すぐには成果として表れない地味な努力の積み重ねであったとしても、

その美しい在り方が周囲の人に影響を与え人生の豊かさへ導いてくれるでしょう。

 

 

 

◆集団とひとりの時間にメリハリをつけること

 

仕事や学業といった公の場では、できるだけ単独では動かずに、

組織的に、あるいは集団で、仲間と一緒に活動すると良い月になります。

 

集団形成でとくに重要なポイントは

「目的意識を持った集団」であることです。

 

実は、常に目的意識を持ち続ける、というのは

簡単なようで、とても難しいことでもあります。

 

企業で言えば創業期、プロジェクトでいればスタート期というのは、

意識せずとも目的から大きくズレることはなかなか起きないものです。

 

ですが、時間を重ねて「慣れ」が生じて、個人的なエゴやしがらみが絡んでくると、

「目的」を見失ってしまうのは、どんな組織・集団でも、良くあることです。

 

これは誰の為にやっているのか?

目的の為に一番良いタイミングはいつ?

何のためにやっているのか?

目的のために、一番良いやり方は何なのか?

 

目的を見失わないためにも、

上記のような問いを常に意識しておくことが助けになるでしょう。

 

又、反対にプライベートでは

一人の時間を意識的に創り出すことが大切になります。

 

例えば、仕事や学業が終わったら、すぐに帰宅する。

懇親会は1次会だけで終えて、2次会、3次会と延長しない。

 

公では目的や役割を意識して、責任をもって遂行し、

目的が達成したら、キッパリと切り上げて、

1人で帰宅するといった姿勢でいることです。

 

組織や集団でいるときと1人でいるときのメリハリをつけることが

今月の運気をアップさせるポイントになります。

 

 

◆悪因縁を切り、善因縁は継続していくこと

 

辛丑は別名『胎恩の金』といい、

様々な矛盾や腐敗を鋭利な小刀で切り除くことで本質を浮き彫りにし、

高い品性と知性から世の中を切り開く役割があります。

辛には鋭利な刃物という意味合いがあるからです。

 

辛丑のこの時期を機に、悪因縁をその刃で切り捨てて、

美しい生き方を心掛けていくのは干支にあった生き方となります。

 

人だけでなく、不必要な古い慣例やしきたりなども切り落とし、

新たな価値創造に労力を注ぐことも改良方法となります。

 

気が満ちているこの時期に

現実的 な行動をしないと成果には繋がりません。

 

ただし、行動をする意識を持つ必要はありますが、

急いで成果を求めてはいけません。

 

丑は「湿った土」「泥濘(ぬかるみ)」といった意味があります。

成果、結果が出るのは随分と後になってから、という位の気持ちでいることです。

 

つまり今月は、泥濘の道を着実に踏みしめながら、

役割意識と他者と愛情をもった接し方を意識することがテーマなのです。

 

そしてなにより、これまでの全てにおける最重要ポイントは、

丑の歩みの「継続」にあります。

 

まさに「継続は力なり」なのです。

 

どんなに歩みが遅かろうとも(結果が出ないように感じても)

歩みを止めず、一歩一歩努力していくことが重要になっていきます。

 

古き悪しき慣習や付き合いを切り捨て、結果を急がず、

目の前の人に美しい言葉でお尽くしする。

そのようにして、コツコツと着実に善因縁を積み重ねて生きましょう。

 

 

以上、辛丑月のみで見たポイントです。

 

ご自身の天中殺や運気など、

個人の宿命によってテーマは変わってきますが、

これらを心に置いてよりよい生き方・在り方の参考にして頂けますと幸いです。

 

長文お付き合い下さり、ありがとうございます。

 

感謝を込めて

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いております。

12月の運気(2021年12月7日~2022年1月4日)

今月(12/7~1/4)は庚子月です。

金性で陽の十干「庚(こうきん)」と、
水性で陽の十二支「子(ねすい)」が
組み合わさった干支です。

庚は鉄剛金、岩石、刀などを表し、
子は大海や広大な湖、季節は真冬を表します。

そのため、庚子は「水に沈まんとする岩石」というイメージです。

庚子月のポイントは以下の通りです。


◆今できる最大限をやり切る

今月は庚子月です。

庚が司る陽の攻撃本能と、十二支の最初である子との組み合わせから、
新たな革新を実行し、進めていく月であると読み解けます。

さらに、気が満たされ、成果を創り出しやすいチャンスの時期となります。

10月の戊戌月で得た変転変化の起点、11月の己亥月で新たなステージへの準備を経て、いよいよ大きく飛躍していく非常に重要な月です。

この2ヵ月で培ってきたものを、体験を、いよいよ世に打ち出す時が来たのです。

しかし、思うような変化や準備ができなかった人もいるかもしれません。
そういう方も、これまで何をしてきたかではなく、

「これから何をするか」に焦点を当てましょう。

いえ、これからですらなく、今この瞬間どう在りたいかが全てです。

今どんなレベルであったとしても、自分の枠を超えようとする姿は、
不格好であっても、非効率的であっても、他者にとってみては美しく感動するものです。

今月のテーマは、今までのものを継承・存続しながらも、
課題や罪・汚れを祓い浄めて、償うものは償い補うべきものは補い、
「必死の覚悟」で変革をして改めていくことです。

どうせやるなら庚らしく、我武者羅に無我夢中に自分の枠を超える覚悟で参りましょう。



◆時には肩を借りてみる

庚子月の開運のポイントは、休みなく激しく動くこと、働くことです。

何もしなければただ沈むのみで、世に出ること能(あた)わずとされています。

水の上の岩石という不安定な環境から、
必然的に安定や安住を求めたくなりますが、
安定や安住は、子(水)の上に留まることを意味しているので、
庚が水の中に沈んでしまい、運気が止まってしまいます。

まさに、「運は動より生ず」を体現するような月にすると良いでしょう。



前述の庚子月の開運ポイントに加え、以下列挙してみます。

・のんびりせずに走り続けること

・道なき道を切り開き、波乱の中で生きること

・まず行動して結果が出たら改善を繰り返すこと

・故郷を離れ、自己主張を強く打ち出し自信をもって生きること

・考え過ぎずに、とにかく動くこと

いかがでしょう?

いずれもその通りなのですが、どれもこれも厳しい道に感じるかもしれません。

道なき道を切り開くなんて聞こえはいいですが、
身体は傷だらけになりそうです。

考えるよりもまず行動すると、かなりの確率で失敗します。
故郷を離れるということは、親の力に頼らず自力で頑張るということです。

帝王学の原則にも、成長には痛みがともなうとありますが、
時に一人では抱えきれないほどの負担や痛みもくるものです。

つらくて苦しくてどうしようもない時、その様なときは誰かに助けを求めてもいいのです。
後先考えずに感情のまま、ありのままの自分を吐露して、甘えていいのです。

痛みを言葉にするだけで、不思議と軽くなるものです。
一所懸命に走り続けるなあなたが、やさしさで包まれますように。



◆他者の意見に心を傾ける

先月の己亥をステップとすれば、今月はジャンプの月です。

新たな価値基準を創造し、自分の在り方をシフトさせるのには
ベストの時期なのです。
そのためには他者の意見を謙虚に素直に受け入れていく必要があり、
そこに自分の理解は必要ないと言われています。

もしも理解しないと受け入れられないとしたら、
自分の価値基準が大きく広がっていくことの障壁でしかありません。

必要なことが必要なタイミングで人生に訪れてくるので、
それそのものに意味を見出してはいけないのです。

自分の固定観念や正しさを手放し、
自由な発想や思考をする意識を持つことで大きく飛躍していくでしょう。

以上、庚子月のみで見たポイントです。

ご自身の天中殺や運気など、個人の宿命によってテーマは変わってきますが、
これらを心に置いてよりよい生き方の参考にして頂けますと幸いです。

長文読んで下さり、本当にありがとうございます。

感謝を込めて。

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂ているものです。

11月の動向(2021年11月7日~12月6日)

今月(11/7~12/6)は己亥月です。
土性で陰の十干「己(きど)」と、
水性で陰の十二支「亥(いすい)」が
組み合わさった干支です。
己は田畑、大地を表し、亥は初冬の雨水、小川を表します。
そのため、己亥は「たっぷりと水を含んだ冬の田畑」というイメージです。

己亥月のポイントは以下の通りです。

◆自我を出さず主体的であれ

今月は己亥月です。

己は「おのれ」とも読み、漢字の由来から「自身」や「正しい姿の自分」
という意味があります。

一方、亥は子から始まる十二支の最後を司り、これまでのすべてを締めくくり、
新たな子(ね)の時代に向けての転換期、ステップアップの時期となります。

ただし、自我や自分の正しさに執着してしまうと、

己亥月の溢れんばかりのエネルギーを邪魔する事になるので注意が必要です。

自分の正しさを手放していけば、
先々の大きなステップアップが
望める月になると捉えることができます。

間違えてはいけないのは、
自我を出してはいけないからといって、
行動しなくてよいというわけではありません。

己亥月は、
積極的な挑戦、身体を動かす、想いを行動で表すことを吉とします。

その源泉が、自我であってはならないということです。

クリアなエネルギーで主体的にあれば、
自ずと地盤は固まることでしょう。


◆変転変化の月。ターニングポイントを見極める

己亥は、たっぷり水を含んだいわば水浸しの土なので、
変転変化が起こりやすい月となります。

時代の流れや自分の立場、物事の転換期を見極める意識を持つことが大切です。

今の自分の『こだわり』をなくし、

不安定の中で自由に生きることが運気の伸びにつながります。

常識に囚われることなく、自分の生き方に信念を持って貫くことで
運勢が開花していくのです。

自我を出さず、こだわりを持たず、ただ心に揺るがない信念を持つ。
ここがポイントとなります。

先月の戊戌月、今月の己亥月、来月の庚子月にかけて、
良くも悪くも異常な状態が起こりやすく、アップダウンが激しくなります。

今月は、ホップ・ステップ・ジャンプでいうところのステップの時期のため、
まさに転換期です。

俯瞰的にものごとの情勢を見極め、如何に丁寧に準備をして生きていくか、
過去の正しさを手放し、新たな価値創造に積極的に挑んでいきましょう。



◆人にやさしく

今月は、何も意識せず、何も動かず、ただそのままあるだけでは
日の目を見ることはないとされています。

では、どうしたらいいのか。

冬の水分たっぷりの田畑ですから、火性のあたたかさや伝達が必要なになります。さらに笑顔と明るさ、整理整頓、何より人へのやさしさを意識することで
運気が開いていきます。

大切なのは、他者から感謝される生き方をするということです。

人から好かれ、人が集まってきやすい時分となりますので、
寄り添う、協力する、助け合うことを仕事や実生活の中で体現することです。

しかしながら、今月は仕事もプライベートも苦労が多くなる質を所有してます。

自分の仕事がうまくいってない時に、人にやさしくできるでしょうか。理不尽な環境にあって心に余裕がない時に、感謝される存在でいられるでしょうか。

普通は、難しいはずです。

その一般的に難しいことを淡々とやってのける人が、この変転変化の波に乗り、チャンスを掴むことになるのです。


以上、己亥月のみで見たポイントです。



ご自身の天中殺や運気など、個人の宿命によってテーマは変わってきますが、
これらを心に置いてよりよい生き方・在り方の参考にして頂けますと幸いです。

最後まで読んで頂き、本当にありがとうございます。

感謝を込めて。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

10月の動向(2021年10月8日~11月6日)

今月(10/8~11/6)は戊戌(ぼどのいぬ)月です。

 

土性で陽の十干「戊(ぼど)」と、

土性で陽の十二支「戌(いぬど)」が

組み合わさった干支です。

 

戊は山、山岳などを表し、

戌は土を表し、季節は晩秋となります。

そのため、戊戌は「秋の山岳」というイメージです。

戊戌月のポイントは以下の通りです。

 

◆威風堂々として在る

 

戊戌は、天干・地支ともに土性となりますので、

悠々しく美しい山脈を形成し、富士山のように山裾の広い

美しく素晴らしい山となります。

 

山裾は安定として広がり、衆人を惹きつける魅力を放つ様から

雄峻(ゆうしゅん)の山と呼ばれます。

 

今月は、ご自身がその国を象徴する山であるかの如く、

何事にも動ぜず、どっしりとした存在感を示してまいりましょう。

 

土性は引力本能です。

 

山の高きは寄って来る土の質を選ばずと言います。

 

山が高いのは、土の質を選ばずに全て受け入れるから、

という意味ですが、いつも以上に多様性を受け入れ、

自分の正しさを手放す意識と行動が、

財と名誉を司る戊戌月の運気を上げるポイントとなります。

 

多様性を受け入れるということは良く耳にしますが、

異なる思想、人種、文化、価値観、性格、習慣、生活水準、趣味嗜好、

自分と真逆であったり、琴線に触れるものを受容するのは、

そうたやすいことではないように思います。

 

想定外の出来事が起こるでしょうし、

相応の痛みや葛藤を体験するかもしれません。

 

しかし、違いを間違いではないものとして受け入れた上で、

不動の姿勢で堂々としていることができたなら、

ステージが変わり、新しい価値が生まれ、器が広がり、

人としての魅力が増すのだと思います。

 

 

◆孤独をたしなむ

 

一途にやり抜く力が高まる時期となります。

自分で「こうと決めたこと」は、とことんまで追究することで吉です。

 

どんな困難・苦難に対しても 立ち向かえる強い意志とともに、

普段では考えつかないアイディアが湧いてきたり、

新たな価値を創造する機会に恵まれやすい時期となります。

 

大切なのは自分で決めることであり、他者が決めたことには反発が起こります。

一つの事に集中し、自分の決めたことをやり抜くことは素晴らしいのですが、

成功する時と失敗する時の差が 激しくなります。

ですが、それで良いのが今月です。

 

また、努力が周囲から理解されない孤独の囚人となる傾向となる月でもあります。

孤独は、さみしさや不安や恐れを想起させる反面、

自分で決めた道をひたすらに探究する環境としては最適であるとも言えます。

 

そしてここでも、周りに左右されない不動心がカギになってまいります。

 

理解されることを求めるのではなく、

自らひとりの時間をつくることがおすすめです。

今月は、組織や集団というよりも、独立独歩を心がけてください。

 

孤独の中にこそ、本当の豊かさがあります。

真摯に自分と向き合う時間を、意図的にとってみてはいかがでしょうか。

 

 

◆丁稚奉公、滅私奉公が吉となる

 

陽の土性は強い引力、そして財運を暗示しています。

地支は現実を意味しますので、

戊戌月は如何に人にお尽くしするかで運気が決まります。

 

他者に無償奉仕をしてこそ信頼を得ることができます。

結果的に無償で与えたもの以上の利益を、得ることができるようになるのです。

ベクトルを自分ではなく相手に向けることが大器としての在り方となります。

 

大器は、甘やかされる環境にいると大器とならず、

傲慢な人物として批判を受けて低迷して終わる人生となります。

 

逆に、厳しい環境に置かれると傲慢さを戒められ、

元来の大器としての資質が開花していくのです。

 

 

◆土用の丑

 

今月は秋の土用です!

丑の日は、10/20(水)と11/1(月)です。

パワーチャージして、寒い冬に備えましょう♪

 

以上、戊戌月のみで見たポイントです。

 

ご自身の天中殺や運気など、個人の宿命によってテーマは変わってきますが、

これらを心に置いてよりよい生き方,在り方の参考にして頂けますと幸いです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

 

感謝を込めて

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。