6月の動向(2023年6月6日~7月6日)

今月(6/6~7/6)は戊午(ぼどのうま)月です。

 

土性で陽の十干「戊(ぼど)」と、

火性で陽の十二支「午(うまび)」が

組み合わさった干支です。

 

戊は山、山岳などを表し、

午は太陽や巨火、季節では真夏を表します。

そのため、戊午は 「真夏の火山」

というイメージです。

 

戊午月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆謙虚な衣を身にまとう

 

戊午の宿命は、時代の先覚者とも呼ばれ、非常な強さを内に秘め、

経営者、リーダーとして多くの人々を導く才覚を有します。

個性に溢れ、自己中心性と大きな器を併せ持っています。

 

戊午を一言で表現するなら、まさに

 

「帝王の中の帝王」

 

今月はとにかくパワフルに突き進みましょう!

 

ですが、帝王の役割は気配り・心配り業であることを忘れてはいけません。

自己中心的な面を律し、人間性の大きさが前面に表れることで、

多くの人から慕われる存在になります。

 

強引さや傲慢さが出やすくなる期間でもあるため、

足下をすくわれることもありますので注意が必要です。

 

自我やエゴを捨て去ることが、謙虚さには大切な要素となりますが、

自分で認識して、改善するのはなかなかに難しいものです。

 

厳しい環境や指導者のもとに飛び込んでいくことが、

戊午月の運気を味方につけ、活躍するポイントとなります。

 

様々な経験の中で得る痛みや葛藤を糧に

人間性をひたすらに磨いていく。

 

戊午月だからこそ、謙虚さの衣を身にまとう、

そうした努力の上で、帝王of帝王の器が広がると言えるのです。

 

 

◆迅速な決断力を磨く

 

帝王が求められるのは常に「決定」ではなく「決断」です。

読んで字の如く、「ひとつの道を決めたら他を断つ」

という、その言葉の中には覚悟と責任がともなっているのです。

「決める」ことにおいて、最も力強い最上位の表現と言えるのではないでしょうか。

 

もっというと、帝王たるもの、求められるのは常に「決断」だけなのです。

そして、その「決断」のスピードを上げると、その「行動量」は加速します。

 

しかし、よくよく考えてみると、たとえ経営者やリーダーという役割はなくとも、

生きている限り、誰もが朝から晩まで大なり小なり決断をし続けています。

 

今月は、判断基準や優先順位、時間制限などを設けて、

すぐに決める練習をするには、非常に効果的な月と言えます。

 

帝王学では、決断に必要な時間は15分、と言われています。

 

外敵に襲われた時、左に逃げるか、右に逃げるか。

 

どちらに行っても助かる保証はないかもしれませんが、

その場にいたら確実に命を落とします。

 

このような切羽詰まった場面では、論理思考が役に立たないこともあります。

そんな時は、一か八か右か左を直感で決めてしまうのではないでしょうか。

 

そして、右に進んだら、また次の決断が待っているのです。

今度は、右か左か?

 

引き返す事は出来なくとも、選んだ道から、さらに道を選んだり、

新しく創り出したり、登ったり下りたりしながら、私達は生きているのです。

 

その場、その瞬間瞬間で。

 

ちょっと大袈裟な例を出してしまいましたが、そう考えると、

現代社会において、決断における失敗をしたところで、

命に関わるほどのものはそう多くはないはず。

 

であれば、まず決める。

 

どんなに長くても15分以内に決めることに挑戦してみる。

そして、15分で決めることをやり続け、習慣づける。

 

この繰り返しを今月スタートさせたなら、

今後の人生の体験を大きく豊かに変化させること間違いなしです。

 

 

 

◆今この瞬間を切に生きること。

 

戊午は、その器とほとばしるエネルギーの大きさから、

対極の二面性を合わせ持っています。

 

例えば、個性に溢れているけれど、一見すると奇人変人に見えてしまったり、

特殊な思考力も、天才と呼ばれるか全く駄目なものになったり。

 

古来より言われている「帝王は天下を制すか落ち武者になるか」

の格言のとおりです。

 

自分自身で努力し、様々な分野の物事を習得していく月とするとよいでしょう。

習得本能とは、「学問」「学び」の領域です。

 

どのような学びであっても構いません。

正当な学問も良し、体験学習も良し。

 

知識武装する為の学びではなく、

学びを積み重ねることで、自分の無知を知り、

愚かさを知り、謙虚な気持ちになる、というのも学びの醍醐味です。

 

水性である習得本能が、燃えさかるマグマを抑えてくれます。

 

どんなに素晴らしいエネルギー(マグマ)であったとしても、

強すぎては、人の役には立てません。

 

学びが傲慢さを抑え、謙虚さを与えてくれるはずです。

 

 

以上、戊午月のみで見たポイントです。

 

皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。

いつも本当にありがとうございます。

 

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

5月の動向(2023年5月6日~6月5日)

今月(5/6~6/5)は丁巳(ていかのみ)月です。

火性で陰の十干「丁(ていか)」と、

火性で陰の十二支「巳(みび)」が

組み合わさった干支です。

丁は、ロウソク、灯火(ともしび)などの人工火を表し、

巳は、季節において初夏を表します。

そのため、丁巳は「燃え盛る夏の炎」

というイメージです。

丁巳月のポイントは以下の通りです。

◆陰の火性の極みを意識する

干支の組み合わせは、天干に丁、地支に巳と、

陰の火性同士となり、帝王の位に値する要素を備えています。

精神と現実のが一体となり、「今、ここ」にある感覚が

最高に安定する月ともいえます。

今月は、火性の陰を意識してまいりましょう。

芸術的分野、創作活動においての才能が輝く月になりますので、

自ら企画し、自ら表現していくことで運気が上がるでしょう。

仕事や日常生活のちょっとしたところにも芸術性や感性を取り入れていきましょう。

陰火の極みは、聴く力も最大となります。

目の前の方はもちろん、家族も社会も、そのものが発する

ありのままの声を聞いてまいりましょう。

誰もが皆、声なき声を、魂の叫びを発しています。

それを陰の伝達本能で受信し、さらに本質を見抜き、

一言で射貫く。あなたの言葉が響くことで、救われる人がいるかもしれません。

◆やりたいことをやり切る

丁巳の別名は「余燼(よじん)の炭火」。

余燼とは、燃え残りの火のことです。

薪で例えるなら、燃え盛っていた炎が鎮静し、

火は出さずともその内に赤き熱を宿し、何をするにも丁度よい火加減の状態です。

丁巳が余燼の炭火になるためには、元来の強い炎をさらに勢いづかせて、

まずは燃やし尽くす過程が必要です。

つまりは、やりたいことをやる、欲しいものをすべて手に入れる、

個性を全面に出しまくる、といったようなエゴをすべて出し切ることで、

対極のエゴが消えた状態となり、丁巳でいう余燼の炭火の状態になるのです。

この学問で「エゴを出せ」というのは大変、珍しくもあります。

なぜなら、エゴを出せば、当然「報い」があるからです。

中途半端な聖人君子でモヤモヤするくらいなら、

この1ヶ月をやり切ってしまう月間にしてしまいましょう!

余燼の炭火は、誰の役にも立っていくのですから。

◆全てにお尽くしする帝王たれ

陰の火性に加え、帝王の生き方が今月のポイントになります。

丁巳に特に味方する運気は、仕事運と金運であり、そこに家庭運は与えられていないのです。

帝王としての力を発揮するには、凡人の生き方ではなく、

細やかな平和を望むのでもなく、社会に対する責任が求められます。

とはいえ、家庭を放ったらかしにして良いわけではありません。

こういうときこそ、家庭への感謝が大切になるのです。

この学問で、家庭とは一日の疲れを癒やし明日への鋭気を養う、

毎日のように自分自身が生まれ変わる、蘇る場所なのです。

だからこそ、家庭からサポートを受けるのではなく、

家庭をサポートすることでうまくいくとしています。

自分の身近な人に、損得抜きで尽くしましょう。

もしかしたら損な役回りになる時もあるかもしれませんが、

確実に運気が上がります。

エゴを燃やし尽くすために、エゴを出しまくる過程にあったとしても、

謙虚であることは忘れずにいたいものです。

家庭に安寧を求めるのではなく、家庭にも公にも安寧を与える存在として在ることが、

帝王の生き方・在り方なのです。

以上、丁巳月のみで見たポイントです。

皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

生き方・在り方を探究する参考にして頂けたら嬉しいです。

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

感謝を込めて。

4月の動向(2023年4月5日~5月5日)

 

 

今月(4/5~5/5)は丙辰(へいかのたつ)月です。

火性で陽の十干「丙(へいか)」と、

土性で陽の十二支「辰(たつど)」が

組み合わさった干支です。

丙は、太陽・大きな炎を表し、

辰は、山岳や湿った土、季節では晩春を表します。

丙辰は「この美しい世界を照らす春の太陽」

というイメージです。

丙辰月のポイントは以下の通りです。

◆考動力に磨きをかけて

丙辰は、太陽が陽気最大となる真夏の天頂に向かう様を表します。

時刻でいうと午前10時~12時、とても勢いのある太陽、

転じて運気も勢いのある月といえます。

この運気を活かすポイントは「知性」と「行動」です。

よく学び、よく動く、その過程で周囲の人にお尽くしする。

冷静さと知的さに加え、やさしさをも内在していますので、

人にやさしく、人にお尽くする、ですね。

六秀(りくしゅう)という別名を持つところから、聡明さが輝きます。

さらに、知的好奇心と行動力を加えることによって、

自身の才能が大きく花開き、多くの人から望まれる人となりになるでしょう。

思考と行動、どちらも欠かさない考動力を磨くことがカギとなります。

そして、その活躍の場はプライベートにとどめるのではなく、

仕事や学校といったパブリックの場で発揮することが

運を開花させるポイントになります。

一点注意することは、

勢いがある時は、聡明さが仇になる場合があります。

聡明さが故、相手の悪い面ばかりに目がいってしまう、

そんなときは、言葉を慎重に選び、

言動行動に品位さが欠けていないか、を意識をしてまいりましょう。

美しき世を余すところなく照らす光である太陽、

太陽で自身であるためには、やはり美しくありたいものです。

◆中和を保つ

丙辰月は、勢いがあるだけではなく、

とてもバランスのとれた時期といえます。

つまり、中和が保たれた状態です。

性格や感情、性質などがかたよらず調和のとれている状態です。

勢いとしての強いエネルギーを持ち、かつバランスがとれていることは、

ものごとを始める、動かしていくのに最適な月なのです。

多くの企業や学校が年度初めである今月。

スタートダッシュに適した運気であるともいえます。

ただし、注意点もあります。

バランスのよいものというのは、それ自体になんの問題もありませんが、

崩れる要因をとても嫌うのです。

それは、環境であったり、人であったり、自分の内面であったりします。

極端にかたよると、バランスは崩れてしまいます。

そこで、大切なのは、自分を見失わずに、

自分が今どのような状態なのかを知ることです。

つまり、自分だけの時間をつくること。

新しい年度の始まりというのは、なにかと忙しくなりやすいですが、

だからこそ、少しの時間でも自分と向き合う機会を意図的につくりましょう。

心にゆとりのスペースを空け、メリハリをつけることが、

陰と陽のバランスをとることになります。

◆信じてみる

今月は、目的をしっかりと持つことで、何者にも負けない力を発揮していきます。

自分の夢や希望、目標を大きく持つ生き方で、人生が開いていきます。

普段、あまり目標を立てる方ではない、

という人も、今月は思いっきり、自分の想いに耳を傾けてみてください。

あなたはどんな夢を持っているのか。

あなたの小さかった頃の夢はなんだったのか。

あなたを幸せにすることはなんなのか。

あなたは本当はどうしたいのか。

こういった問いにじっくり向き合ってみる。

そして、諦め欠けたことを思い出したならば、自分が本当にやりたかったことに着手する、

これもまた、丙辰月はスタートにぴったりの月なのです。

そして、掲げた夢や目標が必ず叶う、とまずは信じてみることです。

自分を幸せに出来るのは自分だけなのです。

春の陽気を存分に吸い込んで、大きな夢を明るく楽しく描いてまいりましょう。

◆土用丑の日

今月は春の土用です。

丑の日は、4/25(火)です。

鰻を食べて、元気に夏を迎えましょう♪

以上のことを意識して、丙辰の運気に乗り、

スタートダッシュの年度初めにしていきましょう。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

生き方・在り方を探究する参考にして頂けたら嬉しいです。

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

3月の動向(2023年3月6日~4月4日)

今月(3/6~4/4)は乙卯(おつぼくのう)月です。

 

木性で陰の十干「乙(おつぼく)」と、

木性で陰の十二支「卯(うぼく)」が

組み合わさった干支です。

 

乙は、草・花・蔦を表し、

卯は、木性、季節では仲春(旺春)を表します。

そのため、乙卯は「成長著しい春の草花」というイメージです。

 

乙卯月のポイントは以下の通りです。

 

 

 

◆組織の要として

 

乙卯は、天干(乙)が木性、地支(卯)も木性、

つまり、陰の木性同士の組み合わせとなり、

これだけで整っている安定した状態であるといえます。

 

陰の木性とは、すなわち群生する草、草花を意味します。

 

どっしりと根を下ろした樹木ではなく、

群れて、寄り添い、群生して生きていく草のような生き方とは

どのようなものでしょうか。

 

樹木よりも、なんとなく劣ってしまう草、草花ではありますが、

実はこの学問で草花は、和合協調、リーダーシップを表すのです。

特に、集団の中では守備本能を発揮し、守るべき役割を意味します。

 

その為、組織では人間関係を大切にすると良い月となります。

 

乙卯は、堅実なまとめ役として、

一見地味で目立たないところがありますが、

その重要度、影響力は大きなものがあります。

 

組織の要の役割をすすんで引き受けると良い今月です。

扇子を思い浮かべて頂くと分かるように、

全ての骨をまとめる役割が要なのです。

 

要がしっかりした扇からは、

春の香りとともにチャンスの追い風が吹くことでしょう。

 

 

 

◆人脈を広げるチャンス! 

 

現実的には、3月は卒業、転職、移転、退職といった別れの季節と

感じる方も多くいらっしゃるでしょう。

そして、4月からは入学、就職、転職、移転等々、新しい出会いが

多くなると思われます。

 

実は、学問上でも人脈を広げるチャンスが大いにあるのが乙卯月。

 

横のつながりを大切にし、明るい人間関係を構築し、

大切に守っていくことが人脈を広げるポイントになります。

 

人脈の広がりがある一定の飽和量を超えた時、

今では想像もできないようなご縁に展開されていくことも有り得ます。

 

その際のポイントは「違いを受け入れる柔軟性」をもつことです。

 

しかし、違いを受け入れることや人間関係の構築は簡単ではありません。

そこには、痛みに耐え、決して折れることなく、

何度でも立ち上がることができるしなやかな心が必要です。

 

そのしなやかさを体現するのが、草花である乙であり卯なのです。

 

柔軟でいて芯のある乙卯の力強さがあれば、

どんな困難な状況をも、するりとたおやかに乗り越えることができるはずです。

 

 

 

◆五穀秀実の柔木

 

乙卯は、別名「五穀秀実の柔木」といいます。

 

言葉の雰囲気から推察される通り、6種類ある乙の中にあって

最大安定の力量を誇ります。

 

季節も春ですから、

明るく穏やかに協調性をもって人と接することがポイントになります。

 

乙卯月の運気を最大限に高めるためには、

とにかく、見返りを求めずに他者に尽くしていくことです。

 

そして、完成された姿であることに満足せずに、

さらなる成長を求めて努力することが、

社会的な地位や成功をもたらすことでしょう。

 

 

以上、乙卯月のみで見たポイントです。

 

皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。

いつも本当にありがとうございます。

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い在り方・生き方の参考にして頂けましたら幸いです。

 

感謝を込めて。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

2月の動向(2023年2月4日~3月5日)

今月(2/4~3/5)は甲寅(こうぼくのとら)月です。

 

木性で陽の十干「甲(こうぼく)」と、

木性で陽の十二支「寅(とらぼく)」が

組み合わさった干支です。

 

甲は、樹木、大木を表し、

寅は、木性、季節では初春を表します。

そのため、甲寅は「威風堂々とそびえ立つ春の樹木」というイメージです。

 

甲寅月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆積み重ねこそが高みに上る道

 

甲寅は、天と地の双方において陽の木性同士の組み合わせから、

最も安定した甲(樹木)の姿であるといえます。

 

果実の木という別名を持ち、実業の世界で成果を実らせ、

仕事において自己確立を果たし大成功する干支です。

 

そのために必要なものは、積み重ねる努力です。

 

努力が必ずしも報われるわけとは限らない

と言われることもありますが、今月は違います。

 

積み重ねた努力が無駄になることはなく、

階段状に上りつめ、決して下ることのない運気なのです。

 

積み重ねの性質上、初めはなかなか結果がでないかもしれませんが、

月末を楽しみに、焦りは禁物です。

 

効率性や速攻性を求めるのではなく、

樹木の年輪の幅がミキミキと広がるがごとく、

自分のペースでコツコツ物事を積み上げていくことがポイントです。

 

 

◆バランス大事 

 

甲寅のいわば完成形ともいえる姿になる過程で形成された

安定、堅実、観察力の高まりは壮年期の知恵と落ち着きと力強さをもたらします。

 

安定・堅実を第一に考えた時、全体の状況を把握できる目と、

目上と目下、周囲とのバランスをとることが求められます。

 

無謀な冒険に繰り出すのではなく、まずは石橋を叩いて渡る。

いえ、叩いて安全を確認しながらも、あえて渡らない選択も。

 

それほどまでに、足元をしっかり固めることが、

運気の安定にもつながってまいります。

 

今月は直感力よりも、知識や経験が頼りになります。

これまで積み重ねてきた知識と経験に立脚した観点こそが、

現実世界を甲寅として生き抜くための、なにより確かな寄る辺となるのです。

 

 

星のバランスは、人間の身体にも精神にも当てはまりますので、

バランスのとれた甲寅の運気の中で、物の考え方も身体つきも、

全てにバランスを意識して過ごしてまいりましょう。

 

 

 

◆夢を与える補佐役

 

安定感とバランス感覚を備えた甲寅月において、

具体的に意識するとよい役割を敢えて挙げるならば、

補佐役がぴったりといえるでしょう。

 

春の始まり、果実をつけた樹木、

そこからは、明るさ、楽しさ、希望といったものが

容易に連想されることでしょう。

 

そして、果実の木である甲寅を最大限に活かすのは、

実った果実を渡すこと、つまり自分の知恵や知識、

体験、経験を惜しみなく誰かに渡すことです。

 

その際に大事になってくるのは、明るく楽しくおおらかに在ること。

寅月らしい、春に始まりのような暖かさで関わることがポイントになります。

そうすることで目の前の相手の方が安心し、勇気を得ることでしょう。

 

そのような関わりを増やしていくことで、

自ずと存在感と言葉に重みや輝きが増していくのです。

 

皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。

いつもありがとうございます。

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

 

感謝を込めて。

1月の動向(2023年1月6日~2月3日)

今月(1/6~2/3)は癸丑(きすいのうし)月です。

 

水性で陰の十干「癸(きすい)」と、

土性で陰の十二支「丑(うしど)」が

組み合わさった干支です。

 

癸は、雨、露、小川を表し、

丑は湿った土、季節では晩冬を表します。

そのため、癸丑は「清冽(せいれつ)な水が流れる冬の小川」というイメージです。

 

 

癸丑月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆疎通を旨とする

 

癸丑は、北方(冬)の水であるために凍水となりやすく、

元来の水の動きが制限されることから、溝の中の水と云い、

溝渠(こうきょ)の水と呼びます。

 

冷たく湿った丑(うし)の土の上にあるため、

余計に流れが滞り、変化が起きづらい状態にあります。

 

水は一つの場所に留まらせず、とにかく流すことが重要になります。

そのため、今月は疎通を第一の急務とします。

 

「水は停滞すると腐るので洩気(えいき)させよ」

とは陰陽五行論独特の表現ですが、

洩気とは気を洩(も)らす、つまりエネルギーを流す・動かすことです。

 

例えば、想いを伝えることであったり、行動することであったり、

自身の力を他者に提供することなどが代表的なものとなるでしょうか。

 

しかし、癸丑月において、洩気ではなくあえて疎通としたのは、

ただ流すのではなく、伝えるだけ、行動するだけ、提供するだけでなく、

相手の背景に想いを馳せ、理解した上での行為こそが、

丑の愛情を反映したエネルギーの伝達・循環にふさわしく、

それこそが、疎通であると感じたからに他なりません。

 

上記を考慮し、より具体的に言うならば、

丁寧で柔らかい言葉遣いを意識すること、

と読み取ることができます。

 

 

◆単独とチームの両立を

 

癸丑月は、単独の行動に向く時期となります。

他人に左右されることなく、自分のペースを保つことで成果につながります。

 

逆に自身のこだわりや、好き嫌いが出やすい運気の流れでもあるので、

注意が必要になります。

故に、集団に合わせるよりかは、自分のペースの方が向く月と言えるのです。

 

単独での行動によって、若々しく前向きに、聡明さとパワフルさを兼ね備えた人物

として活躍していきます。

 

一方で、誤解や他者からの嫉妬も受けやすくなるため、

人間関係には注意が必要です。

 

単独の行動が吉といっても、何もすべてを独りでやれというわけではありません。

 

この学問では繰り返し言われていることですが、

どんなに力を持った人間であっても、一人では所詮一馬力。

 

チームには到底かないません。

 

単独の行動であったとしても、それがチームのためであったら、

密かにするのではなく、オープンにした上での行動であったら、

自身の成果結果を他者の成長のために共有することができたなら、

さらなる高みに上ることは、自明の理であることでしょう。

 

 

 

◆誰がために

 

癸丑は、別名園雨(えんう)とも云い、自分のところにだけ降る雨なのです。

 

元来の癸の聡明さから、人生行程を歩んでいく上で必ず恵みが訪れます。

 

どんな集団の中にあっても、どんな配偶者を得ていても、

自分だけが恵まれてしまう、救われてしまう、

自分だけが高い評価を得てしまう星のもとにあります。

 

前述の単独の行動をよしとするところからも、

自分だけが恩恵を受けようと思えば受けられるのが今月です。

 

しかし、自分さえよければそれでいいのでしょうか。

自分の家族とその周りだけがよければ、幸せになるのでしょうか。

日本さえよければ安寧が約束されるのでしょうか。

 

今世、何らかの役割と使命を持って生まれてきたとしたら、

こんなにも醜く美しい世界の中で、なぜ今こうして生きているのかを、

2023年の年明けに問い直してみるのもいいかもしれません。

 

 

◆土用の丑

 

今月は冬の土用月です。

 

丑の日は、1/19(木)と1/31(火)の二日です。

 

鰻を食べて、冬を乗り越え、あたたかな春を迎えましょう♪

 

 

 

以上、癸丑月のみで見たポイントです。

 

皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。

 

いつもありがとうございます。

 

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

 

感謝を込めて。

 

12月の動向(2022年12月7日~2023年1月5日)

今月(12/7~1/5)は壬子(じんすいのね)月です。

 

水性で陽の十干「壬(じんすい)」と、

水性で陽の十二支「子(ねすい)」が

組み合わさった干支です。

 

壬は海・大河を表し、子は水性、季節は真冬を表します。

そのため、壬子は「雨降る極寒の海」というイメージです。

 

 

壬子月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆強運の月

 

今月の干支である壬子は、別名玄王(げんおう)と呼ばれ、

天地共に水であり、その力はとても強大です。

 

王の名を冠するだけあって、運勢も強運となりますが、

帝王の宿命らしく、運の上下が極端で激しく感じるかもしれません。

 

そして、強運の波を座して待つのではなく、

自ら運を開拓することこそ、壬子月の生き方にふさわしいのです。

 

安全な環境を離れ、自身がリーダーとして在ること、

自ら厳しい環境に行き、厳しい指導者の下で鍛えられることで、

壬子の聡明さと支配力が最大限に発揮され、強運を味方につけることができます。

 

今年の12月は、運勢が強く、スケールも大きくなるチャンス到来です!

 

 

◆汪溢の水 (おういつのみず)の活かし方

 

陽の水性同士の組み合わせである壬子は、汪溢の水の字のごとく、

水がみなぎり溢れ出るほどの勢いがあります。

 

壬を開花させるための条件として、水の三段論法というのがあります。

 

「水は洩気(えいき)することで才能を発揮する。」

 

洩気とはエネルギーを流すこと。

 

水は流動していなければ腐敗してしまうので流す必要があります。

まして壬子ほどのエネルギーを停滞させることは、百害あって一利なしです。

 

ご自身の想いを、より多くの人に伝え、

逆に相手の想いにも良く耳を傾け寄り添うこと。

目の前のことに、とにかく一所懸命取り組むこと。

 

エネルギーを流すとは、多くの人に会って話したり、

多くの場所に移動することで、流れるのです。

 

より多く、遠くへ。

 

強大な力をうまく生かして参りましょう。

 

 

◆新時代へ

 

壬子月は、まだこの世にない新しい価値や可能性を求めて、

果てなき未開の大海原へ繰り出す世界観です。

 

誰もやったことのない仕事への挑戦、

たとえ人から理解されなくても、信念に基づいた行動、

夢やロマンを実現するために必要な世渡りの巧みさが備わる今月。

 

巧みさとは、どのような環境であっても現実的に見極める目であり、

自分の力で乗り越えることができる力量です。

 

前人未踏の冒険中に、品性や人間性など言ってる場合ではないのですが、

だからこそ、気品ある在り方を心がけていきたいものです。

 

波は一度として同じ姿はなく、常に移り変わっていきます。

 

荒波であっても翻弄されるのではなく、

その先にある可能性を見て、乗り越えてまいりましょう。

 

気高き美しく在る人で、New worldへ!

 

 

 

以上、壬子月のみで見たポイントです。

 

皆様にとって、豊かな月になることを心より願っております。

いつもありがとうございます。

 

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

 

感謝を込めて。

11月の動向(2022年11月7日~12月6日)

今月(11/7~12/6)は辛亥(しんきんのいのしし)月です。

 

金性で陰の十干「辛(しんきん)」と、

水性で陰の十二支「亥(いすい)」が

組み合わさった干支です。

 

辛は小石、宝石を表し、

亥は湧き水や雨露、季節では初冬を表します。

そのため、辛亥は「冷たい水に沈みゆく宝石」というイメージです。

 

辛亥月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆鋭さと柔らかさの共存

 

辛亥は、宝石と水の組み合わせですが、

単純に考えてみて、宝石を水の中に入れたらどうなるか、当然、沈みます。

亥は鉄砲水が如く、多くの水を意味します。

そのことから宝石である辛もまた、より深く沈んでいくことが分かります。

 

水の中に沈みゆく宝石、というのは現実では想像しがたい状況かもしれません。

それ故に、干支から見える特殊な環境から、神の使いとされています。

 

そんな辛亥は、心に脆さと強さの二面性を有し、

この両極の感性のぶつかり合いから痛みや葛藤が生まれますが、

最終的な結果として高い霊力(直感力)が宿る月と見ることができます。

これが神の使いと呼ばれる所以でもあります。

 

辛亥の直感力と感性の鋭さは、

目に見えるものはもとより、

目に見えないエネルギーや人の内面までも切り抜きます。

この鋭い直観力を他者のお役に立てるよう活かすことで運気に乗りましょう。

 

ついつい鋭さが際立つ辛ですが、

柔らかさも合わせ持っていることを忘れずに生かしたいものです。

 

叡智の刃でスパッと切り抜いた本質を、

真綿でくるんだような柔らかさを持って

相手が受け取れる形に変えてるようなことができる月になります。

 

鋭さと柔らかさの共存を可能とする辛亥月、

軍師・補佐役としての力量が高まる時期でもあります。

そのような立場で鋭さと柔らかさのバランスをとりつつ

誰かのお役に立てるのなら、人間性の向上とともに運気上昇、間違いなしです。

 

 

 

◆ダイヤモンドの輝きを

 

辛亥月は、美しく、品性よく、

自分を磨き続けるひと月にするとよいでしょう。

 

大切なのは、いつも手をかけていないと、

その美しさを保てないということです。

 

見た目、言葉づかい、食事マナー、整理整頓などに加え、

感謝や思いやり、誠実さといった生き方までも綺麗にできたら、

自ずと真の輝きを放っていきます。

 

美の基準は、時代によって、場所によって変わりますが、

内面からにじみ出る美しさは、洋の東西、年代を超えてなお

変わらぬものとしてあるものです。

 

真の輝きを放つ宝玉は、世の中を浄化する役割を果たすことでしょう。

 

 

◆深淵に至る勇気を

 

辛亥は、北方の水に座す宝玉です。

 

そのままにしておくと宝玉は水の中に沈み、

世に躍り出ていく事ができません。

 

ではどうしたらいいのか?

 

何もする必要はありません。

心の強さがあれば、物事の過程に良い悪いがないことは良く分かるはず。

 

沈むことが悪いわけというわけではないのです。

 

沈み続けた先の水底を知ることは、かけがえのない体験でもあります。

通常では知り得ないことを知ることができ、肚も座り、重みも出るでしょう。

 

底を知った体験は、人の痛みを知り寄り添うことができ、

人としての深みが増していくものです。

 

そして、底を突いたら、もう登るしかなくなるのです。

 

沈む必要がある時は沈んでみる、

抗うのではなく、流れに身を委ねてみる。

 

そんな風に考えてみてはいかがでしょうか?

 

 

以上、辛亥月のみで見たポイントです。

 

皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考にして頂けましたら幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

 

感謝を込めて。

10月の動向(10月8日~11月6日)

今月(10/8~11/6)は庚戌(こうきんのいぬ)月です。

 

 

金性で陽の十干「庚(こうきん)」と、

土性で陽の十二支「戌(いぬど)」が

組み合わさった干支です。

 

庚は岩石や刀を表し、

戌は山、季節では晩秋を表します。

そのため、庚戌は「秋の乾燥した山にある岩石」

というイメージです。

 

庚戌月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆涙の数だけ強くなれる

 

今月は、不安定なところに自ら飛び込むことで運気が上がる月となります。

 

庚戌は荒金神(あらこんじん)といって、世の中・国を守る戦いの神様を司っています。

 

その為、表面上は、温和でやさしくとも、

内側には猛々しい戦いの気質と、粘り強い忍耐強さも兼ね備えているのです。

両面のバランスをとれば、組織や集団の中で、うまくたちまわることもできます。

 

それが故に、時として傍観者的な立場になってしまうことがあるので、注意が必要です。

今月は、仮に傷つくことがわかっていても、自分の力量以上の環境に飛び込み、

平凡とは真逆の非凡な日々を送ることで、本来の資質が開花し、人生が開いていきます。

 

痛みを感じることには恐れが出てしまうものですが、

今月は、感じた痛みがそのまま自身の運気を上げる糧となります。

流した涙の分だけ魅力は増し、輝きを放っていく月となるでしょう。

 

 

◆その力は、守るためのもの

 

庚戌は、複数いる戦いの神様の中でも、陸路将軍の異名をとります。

 

戦いと聞くと、相手を攻めることや、攻撃力が思い浮かびますが、

庚戌が果たす役割は、守備力で他者を守ることにあります。

 

戦いの神様といっても、その戦いは「守るため」の戦いなのです。

 

動き出したら休むことがなくなるほどの行動力と、

とことん追い詰められたとしても何とかなってしまう余裕が備わっています。

他者を守り、他者の役に立つことに充分な資質があるのです。

 

そして、ただ守るのではなく、責任をもって守るということを意識すると、

人間的な幅が広がり、人望厚き将軍としての人となりを形成していくでしょう。

 

そうは言っても戦いの神様ですから、

平和な時代よりは、動乱の時代の方が活躍の場があります。

 

もし、平凡な日常で安定しているとしたら、自ら変化の中に飛び込む大チャンスです。

自分の枠を超えてジャンプインすることで、

自ら「動乱」をつくり出してみる、それぐらいの強さを秘めているのが庚戌なのです。

 

 

◆業物(わざもの)を抜くことなかれ

 

庚の干支すべてに言えることですが、鍛えられれば鍛えられるほど、

厳しい試練を乗り越えれば乗り越えるほど、

人生における役目が出てきて、運勢も上昇していきます。

 

それはまるで、一振りの名刀をつくり出す鍛冶職人の技のように、

鋼に火を入れ、叩き、冷やしを繰り返し鍛錬していくあり様です。

 

こうして、美しく鋭い業物が誕生することになりますが、

この刀は決して抜いてはいけないと、帝王学では説いています。

 

例えすべてを切り伏せることができたとしても、

抜くことなくその場を収めることが、真の強者であると。

 

相手の弱みを握っていたとしても、

こちらにとっておきの切り札があるとしても、

それを使うのは最後の最後であって、

あくまで人を救うための道を探したいものです。

 

ただし、どうしてもその力を使わざるを得ない時は、

一人残らず、完全に息の根を止めなければなりません。

 

かけた情けが命取りになりますし、

それほどの覚悟がなければ抜くべきではない、というものなのです。

 

最も強い者、無敵の状態とは、敵がいない状態です。

敵さえも惚れさせてしまう在り方を、探求したい今月です。

 

◆土用の丑

 

今月は秋の土用月です。

丑の日は、10/27(木)です。

鰻を食べて、元気に季節の変わり目を乗り越えていきましょう♪

 

以上、庚戌月のみで見たポイントです。

 

個人の宿命によってテーマは変わりますが、

より良い生き方・在り方の参考して頂けたら幸いです。

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を得ているものです。

 

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

Steady.10月号に掲載されました。

おかげさまで、今月(9月7日~)発売中の宝島社 Steady.10月号に

「算命学コーチング」が掲載されました。

テーマは「みんなが知りたいお悩み解決スポット特集」です。

算命学コーチングを始めて、4年以上が経過しました。

その過程では、様々なクライアント様との出会いがあり、そのおかげで私自身も成長でき、

このような機会に恵まれたこと、本当に感謝しております。皆様、ありがとうございます。

そして、ブログを読んで頂いている皆様にも、感謝しております。ありがとうございます。

これからも、微力ながらブログも続けていきます。今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

宝島社 Steady.10月号に掲載された「算命学コーチング」の記事です。
算命学コーチングが掲載された特集のTOPページです。
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