今月の動向(2020年9月7日~10月7日)

今月(9/7~10/7)は乙酉月です。

木性で陰の十干「乙(おつぼく)」と
金性で陰の十二支「酉(とりきん)」が
組み合わさった干支です。

乙は草・花・蔦などを表し、
酉は金属・宝石、季節では仲秋を表します。
そのため、乙酉は「美しき秋の生け花」
というイメージです。

乙酉月のポイントは以下の通りです。

◆清き心で静かに穏かに

乙酉は、観賞用に生けられたとても美しい花です。
きらびやかで人目を引きつけますが、
根は切られている状態です。
その為、自我や我欲を出さずに、他者から求められ、迎え入れられる状態をよしとします。

利己的な積極性や、深く考えず感情にまかせた発言は、
思わぬトラブルを招いたり、お互いに不毛な痛みを感じることになります。
口は災いの元とならないように注意しましょう。

静かで穏やかとはいえ、行動するのがダメなわけではなく、
むしろ、動きながら考えるくらいがちょうど良いです。
学習は机の上だけではなく、日常生活の体験の中でも得られます。
矛盾を感じるかもしれませんが、忙しい方が快調になるでしょう。
心穏やかに動きは多忙、が乙酉月のポイントです。

◆他者とのご縁を大切に

今月は、身内縁よりも友人・他人縁に恵まれます。
かつ、自身の知見を他者のために使うことで運気が上がりますので、
いかに他者のために生き、他者に自分の知見を分かち合えるかが問われます。

目の前に困っている人がいたら助け、感謝されることや見返りを望まず、
助ける役目が済んだら静かにその場を去り、元の仕事を続ける。
このような生き方が乙酉の生き様を表していると思います。

また、周囲への影響力を強く発揮することができる月でもあります。
周りの人を巻き込んで一つの世界に引っ張っていくことで、
現状を打開し、ひいては次代の育成にもつながることでしょう。

とはいえ、あくまでも観賞用の花ですので、
求められて応じる姿勢であることは変わりはありません。

◆信じる者はうまくいく

裏表のない正直で素直な生き方が吉となります。

守備本能が働くと、本心や手の内を晒すことにリスクを感じますが、
どれだけ搾取されたとしても立ち上がる己の強さとしなやかさを信じ、
誰の中にも良心と誠実さがあることを信じ、
そして、この世界に存在する溢れんばかりの豊かさを信じ、
あるがままの心を隠さずにただ在ることが、理想の生き方となります。

その道の途中には、裏切られたりだまされたりする現実があるでしょう。
しかし、切られれば切られるほど、痛みを感じた分だけうまくいくこともまた、
確かなことなのです。

むやみに自分をさらけ出すことが目的ではありませんが、
大切にするあまり内に秘めてしまうと、
可能性の広がりを限定しかねません。

持ってる知識や技術はすべて出し、淑(しと)やかでありながらも楚々とした秋の花のように、

潔く爽やかなエネルギーを放つ存在でありたいものです。

以上、乙酉月のみで見たポイントです。

ご自身の天中殺や運気など、
個人の宿命によってテーマは変わってきますが、
これらを心に置いて今月の過ごし方の参考にしていただければ幸いです。

長文読んでくださり、ありがとうございます。

感謝を込めて

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

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