今月の動向(2021年1月5日~2月2日)

今月(1/5~2/2)は己丑月です。

 

 

土性で陰の十干「己(きど)」と、

土性で陰の十二支「丑(うしど)」が

組み合わさった干支です。

 

己は田畑、平原、などを表し、

丑は湿った土、季節では晩冬を表します。

 

そのため、己丑は「春を待つ水豊かな田畑」というイメージです。

己丑月のポイントは以下の通りです。

 

 

◆理想の環境を整える

 

今月は、60ある干支月の中でもトップクラスにいい月です。

 

それが年明けにくる2021年は、

最高レベルのスタートになるといってよいでしょう。

 

肥沃の土を有する田畑、春の訪れはすぐそこまで来ております。

 

長かった冬にコツコツと愚直に努力してきたことが、

もう間もなく芽吹いてくる、そんなイメージです。

 

とにかく何をするにおいてもうまくいく、なんか運がいい、

と感じられる1ヵ月となります。

 

 

とはいえ、季節はまだ冬ですから、

環境をしっかりと整えていくことが大切です。

 

冷たい田畑には、

何よりあたたかな太陽の光=丙(火性)が必要です。

 

火性は伝達本能ですから、

多くの人と想いをわかち合いましょう。

特に、今まで自分の中だけにとどめていた夢や希望を

しっかりと言葉にして、誰かに伝えてみると良いでしょう。

 

また、夢や希望を伝えるだけでも充分ですが、

喜び、苦しみ、悲しみ、楽しさといった感情をも共有すると、

本当の意味での分かち合いになります。

 

そして、田畑には適度な雨=癸(水性)も必要です。

 

水とは智徳本能、つまり知性です。

定期的な知識の習得は欠かせません。

 

ここでは、クールで論理的な思考というよりも、

人を癒やし、人の役に立つための知性と考えてみてください。

 

そのような知性は純粋で愛に満ちた慈愛の雨のようになります。

慈愛の雨は万物を育みます。

1年の良きスタートに、慈愛の知性を磨きたいものですね。

 

 

さらに、理想的な環境を整えるという意味では、種と若苗が揃うと完全になります。

 

種や若苗とは木性ですが、己丑月(土性)に関しては

金性としての「行動力」の意味も出てきます。

 

つまり、今月は五行と五徳本能のすべてをバランスよく意識することがポイントとなります。

 

 

理想の環境であるからこそ、維持するためには、

細やかな配慮とメンテナンスが必要となるのです。

 

陰陽の等価交換法則。

 

恵まれた月を謳歌するためには、

やはりそれなりの代償が必要となります。

 

だからこそ得られる対価は豊かな才能と無限の可能性、

これから訪れる春の恩恵を存分に味わえることでしょう。

 

 

 

◆うまくいくときこそ謙虚さを

 

うまくいくからといって自分一人でやるのではなく、

他者の力を借りることも運気アップのポイントになります。

 

そのためには謙虚さが必要です。

 

世間一般的な意味としての

”控えめでつつましい”ばかりが謙虚さではなく、

自分の軸を持ち、堂々と想いを発信しながらも、

他者への心配りと慈愛を尽くす。

 

このような在り方も謙虚さではないでしょうか。

 

他者の力を借りるためにお願いする必要はなく、

日々、周りに目配り気配りという形でお尽くしするその在り方が、

周囲との信頼関係を構築し、自然と力を貸してくださるようになるのです。

 

 

また、私たちがこれまで体験してきたあらゆるすべての痛みは、

そのまま他者を救う力として発揮することができます。

 

ところが、不安や恐れから、自分にはそんな力も価値もない

と思ってしまいがちなのも私達です。

しかし、それは謙虚さとは違います。

 

「私には他者を救う力も、変革を促す力もないけれど、

それでも私だけが気付くことのできる誰かの痛みがあるならば、

今できる自分の精一杯で、その方に寄り添う。」

こういった在り方を繰り返している内に、

自然に多くの人と信頼関係で結ばれていくことになるでしょう。

 

自分一人でできることは限られています。

より多くの人の力をお借りしながら、1年のスタートの環境を整えましょう。

 

 

◆焦らずゆっくりと地盤をならす

 

今月の己丑月は「己」も「丑」も土性であるため、

スピード感はゆっくりです。

穏やかで静かな平穏な性質を持っているため、

愚直に実直にコツコツと積み上げていくことが大切になります。

 

そのように過ごしてきた方にとっては、

今まで積み重ねてきたことが芽吹いてくるように感じるでしょう。

 

逆に、今までそうではなかった人も、

ここでは一呼吸置いて、己丑月らしく、

あせらずじっくり構えてみてはいかがでしょうか。

 

競争社会に身を置いて、疲れてしまったように感じる方にとって、

己丑月は一度立ち止まって、自分を見つめ直すチャンスになります。

 

急ぎすぎてしまったり、結論を早く求めすぎてしまうと、

良き運にのることができません。

 

己丑月の運気はとてもゆっくりなスピードですので、

こちらもどっしりと落ち着いて構えることで運気を掴むことができるでしょう。

 

 

◆冬の土用にウナギを頂きましょう。                  

 

2021年冬の土用丑の日は、1月17日と1月29日です。

 

前回の秋の土用に続き、

今月も2回ウナギが食べるチャンスがあります!

 

精力つけて万全の態勢で春を迎えましょう!

 

 

以上、己丑月のみで見たポイントです。

 

 

ご自身の天中殺や運気など、
個人の宿命によってテーマは変わってきますが、
これらを心に置いて今月の過ごし方の参考にしていただければ幸いです。

 

 

長文読んでくださり、ありがとうございます。

 

 

感謝を込めて

 

 

※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。

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