今月(7/7~8/6)は乙未月です。
木性で陰の十干「乙(おつぼく)」と
土性で陰の十二支「未(ひつじど)」が
組み合わさった干支です。
乙は草・花・蔦などを表し、
未は乾いた土、季節は夏を表します。
そのため、乙未は「夏の乾いた土に繁茂する草花」
というイメージです。
乙未月のポイントは以下の通りです。
◆日々に知性の潤いを
乙未月で、まず何よりも大切になるのは、水性(智徳本能)を取り入れることです。
晩夏の熱気にさらされた乾いた土に茂る草花に必要なものは、
太陽の光でも肥料でもなく、渇きを潤す水分であることは誰もが承知されることと思います。
さらに、強い直射日光を遮り影をつくってくれる大樹はとても有り難い存在です。
大樹は五徳本能でみると、木性で守備本能です。木は一本立ちする姿から1人で守るという意味があります。
自立、独立、独り立ち、というような意味合いでしょうか。
今月は、とにかく知性を磨き、知識を習得し、
自らの知の泉を豊かに満たしていくこと、それも大勢で勉学に励むのではなく、
1人で独学で熱心に集中的に勉強することが、運気を開く最大のポイントとなります。
また、この季節、まだまだ梅雨が続いております。
雨の日は強制的に水性が動きますから、実はラッキーデイになるんです。
雨が嫌いな人も、勉強が嫌いな人も、例えばそんな捉え方をしてみると、
目に映る世界が変わって見えるかもしれませんね。
◆仰げば貴師(とうとし)
皆様は、心に師と仰ぐ人がどのくらいいらっしゃいますでしょうか。
師弟関係において、通常弟子の在り方としては常に受け身となります。
今月はまさに、この「受け身の在り方」が運気を上昇させてくれます。
であるならば、師の教えにはいつも以上に従順に、
また心からの感謝の念を抱き、心に宿し生活するとよいでしょう。
ただし、乙未月にあって火性多過(伝達本能)は厳禁ですから、
知性を欠いたむやみな伝達は控えめにしなければなりません。
現実的にも精神的にも自身の支えとなってくれる師の存在は、
知識や技術や生き方在り方を教えてくれるのはもちろんですが、
究極的には弟子たちを守ってくれている存在なののだと感じています。
時には熱さを遮る影として、時には渇きに潤いをもたらす水として、
持てる知見のすべてを命を削って、守り導いてくれる存在を、
師と呼ぶのではないでしょうか。
いつかは自らもそのような存在になりたいものです。
◆It’s a wonderful world
改めて乙未を紐解いてみると、
乙は「草木の曲がりくねった」という意味の象形文字です。
新しい改革創造の気は満たされつつあるが、まだまだ外の抵抗が強い状態です。
しかし、如何なる抵抗があっても、どんな紆余曲折を経ても、
改革創造を進めていく時期であることには変わりがないので、
あらゆる困難にもひるまずに前進することで、必ず上昇する月となります。
また、未の文字は、一と木が組み合わさって出来ています。
枝葉が上層部に繁茂すると、その下は暗くなってしまいますから、
未の上層部になる一を切り落とすことで立派な木になります。
ここから見えてくることは、未は暗くしてはいけないことを教えてくれているのです。
未という字は、未完成の未という文字でもあります。
木の上に一本の枝が伸びているので、切り取って見事な木にすることで、
あらゆる可能性が広がっていくと見ることができます。
繁茂した枝葉末節を払い落とし、生々たる生命を進展させ、無限の可能性を開いていく。
最初から結論ありきではなく、
いろいろな可能性を構築することを心がけるといいでしょう。
そのためにも数多くの人々との交流を深めることが大事です。
人脈を広げた人が、大きく運気を開いていくきっかけの月になるでしょう。
◆土用の丑
今月は夏の土用ですね!
丑の日は、7/28(水)です。
美味しいうなぎを食べて、次の季節に備えましょう♪
以上、乙未月のみで見たポイントです。
ご自身の天中殺や運気など、
個人の宿命によってテーマは変わってきますが、
これらを心に置いてよりよい在り方の参考にしていただけますと幸いです。
長文、最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
感謝を込めて.
※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いております。