今月(10/8~11/6)は戊戌(ぼどのいぬ)月です。
土性で陽の十干「戊(ぼど)」と、
土性で陽の十二支「戌(いぬど)」が
組み合わさった干支です。
戊は山、山岳などを表し、
戌は土を表し、季節は晩秋となります。
そのため、戊戌は「秋の山岳」というイメージです。
戊戌月のポイントは以下の通りです。
◆威風堂々として在る
戊戌は、天干・地支ともに土性となりますので、
悠々しく美しい山脈を形成し、富士山のように山裾の広い
美しく素晴らしい山となります。
山裾は安定として広がり、衆人を惹きつける魅力を放つ様から
雄峻(ゆうしゅん)の山と呼ばれます。
今月は、ご自身がその国を象徴する山であるかの如く、
何事にも動ぜず、どっしりとした存在感を示してまいりましょう。
土性は引力本能です。
山の高きは寄って来る土の質を選ばずと言います。
山が高いのは、土の質を選ばずに全て受け入れるから、
という意味ですが、いつも以上に多様性を受け入れ、
自分の正しさを手放す意識と行動が、
財と名誉を司る戊戌月の運気を上げるポイントとなります。
多様性を受け入れるということは良く耳にしますが、
異なる思想、人種、文化、価値観、性格、習慣、生活水準、趣味嗜好、
自分と真逆であったり、琴線に触れるものを受容するのは、
そうたやすいことではないように思います。
想定外の出来事が起こるでしょうし、
相応の痛みや葛藤を体験するかもしれません。
しかし、違いを間違いではないものとして受け入れた上で、
不動の姿勢で堂々としていることができたなら、
ステージが変わり、新しい価値が生まれ、器が広がり、
人としての魅力が増すのだと思います。
◆孤独をたしなむ
一途にやり抜く力が高まる時期となります。
自分で「こうと決めたこと」は、とことんまで追究することで吉です。
どんな困難・苦難に対しても 立ち向かえる強い意志とともに、
普段では考えつかないアイディアが湧いてきたり、
新たな価値を創造する機会に恵まれやすい時期となります。
大切なのは自分で決めることであり、他者が決めたことには反発が起こります。
一つの事に集中し、自分の決めたことをやり抜くことは素晴らしいのですが、
成功する時と失敗する時の差が 激しくなります。
ですが、それで良いのが今月です。
また、努力が周囲から理解されない孤独の囚人となる傾向となる月でもあります。
孤独は、さみしさや不安や恐れを想起させる反面、
自分で決めた道をひたすらに探究する環境としては最適であるとも言えます。
そしてここでも、周りに左右されない不動心がカギになってまいります。
理解されることを求めるのではなく、
自らひとりの時間をつくることがおすすめです。
今月は、組織や集団というよりも、独立独歩を心がけてください。
孤独の中にこそ、本当の豊かさがあります。
真摯に自分と向き合う時間を、意図的にとってみてはいかがでしょうか。
◆丁稚奉公、滅私奉公が吉となる
陽の土性は強い引力、そして財運を暗示しています。
地支は現実を意味しますので、
戊戌月は如何に人にお尽くしするかで運気が決まります。
他者に無償奉仕をしてこそ信頼を得ることができます。
結果的に無償で与えたもの以上の利益を、得ることができるようになるのです。
ベクトルを自分ではなく相手に向けることが大器としての在り方となります。
大器は、甘やかされる環境にいると大器とならず、
傲慢な人物として批判を受けて低迷して終わる人生となります。
逆に、厳しい環境に置かれると傲慢さを戒められ、
元来の大器としての資質が開花していくのです。
◆土用の丑
今月は秋の土用です!
丑の日は、10/20(水)と11/1(月)です。
パワーチャージして、寒い冬に備えましょう♪
以上、戊戌月のみで見たポイントです。
ご自身の天中殺や運気など、個人の宿命によってテーマは変わってきますが、
これらを心に置いてよりよい生き方,在り方の参考にして頂けますと幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
感謝を込めて
※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。