今月(2/4~3/5)は甲寅(こうぼくのとら)月です。
木性で陽の十干「甲(こうぼく)」と、
木性で陽の十二支「寅(とらぼく)」が
組み合わさった干支です。
甲は、樹木、大木を表し、
寅は、木性、季節では初春を表します。
そのため、甲寅は「威風堂々とそびえ立つ春の樹木」というイメージです。
甲寅月のポイントは以下の通りです。
◆積み重ねこそが高みに上る道
甲寅は、天と地の双方において陽の木性同士の組み合わせから、
最も安定した甲(樹木)の姿であるといえます。
果実の木という別名を持ち、実業の世界で成果を実らせ、
仕事において自己確立を果たし大成功する干支です。
そのために必要なものは、積み重ねる努力です。
努力が必ずしも報われるわけとは限らない
と言われることもありますが、今月は違います。
積み重ねた努力が無駄になることはなく、
階段状に上りつめ、決して下ることのない運気なのです。
積み重ねの性質上、初めはなかなか結果がでないかもしれませんが、
月末を楽しみに、焦りは禁物です。
効率性や速攻性を求めるのではなく、
樹木の年輪の幅がミキミキと広がるがごとく、
自分のペースでコツコツ物事を積み上げていくことがポイントです。
◆バランス大事
甲寅のいわば完成形ともいえる姿になる過程で形成された
安定、堅実、観察力の高まりは壮年期の知恵と落ち着きと力強さをもたらします。
安定・堅実を第一に考えた時、全体の状況を把握できる目と、
目上と目下、周囲とのバランスをとることが求められます。
無謀な冒険に繰り出すのではなく、まずは石橋を叩いて渡る。
いえ、叩いて安全を確認しながらも、あえて渡らない選択も。
それほどまでに、足元をしっかり固めることが、
運気の安定にもつながってまいります。
今月は直感力よりも、知識や経験が頼りになります。
これまで積み重ねてきた知識と経験に立脚した観点こそが、
現実世界を甲寅として生き抜くための、なにより確かな寄る辺となるのです。
星のバランスは、人間の身体にも精神にも当てはまりますので、
バランスのとれた甲寅の運気の中で、物の考え方も身体つきも、
全てにバランスを意識して過ごしてまいりましょう。
◆夢を与える補佐役
安定感とバランス感覚を備えた甲寅月において、
具体的に意識するとよい役割を敢えて挙げるならば、
補佐役がぴったりといえるでしょう。
春の始まり、果実をつけた樹木、
そこからは、明るさ、楽しさ、希望といったものが
容易に連想されることでしょう。
そして、果実の木である甲寅を最大限に活かすのは、
実った果実を渡すこと、つまり自分の知恵や知識、
体験、経験を惜しみなく誰かに渡すことです。
その際に大事になってくるのは、明るく楽しくおおらかに在ること。
寅月らしい、春に始まりのような暖かさで関わることがポイントになります。
そうすることで目の前の相手の方が安心し、勇気を得ることでしょう。
そのような関わりを増やしていくことで、
自ずと存在感と言葉に重みや輝きが増していくのです。
皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。
いつもありがとうございます。
個人の宿命によってテーマは変わりますが、
より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら幸いです。
※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。
感謝を込めて。