今月(3/6~4/4)は乙卯(おつぼくのう)月です。
木性で陰の十干「乙(おつぼく)」と、
木性で陰の十二支「卯(うぼく)」が
組み合わさった干支です。
乙は、草・花・蔦を表し、
卯は、木性、季節では仲春(旺春)を表します。
そのため、乙卯は「成長著しい春の草花」というイメージです。
乙卯月のポイントは以下の通りです。
◆組織の要として
乙卯は、天干(乙)が木性、地支(卯)も木性、
つまり、陰の木性同士の組み合わせとなり、
これだけで整っている安定した状態であるといえます。
陰の木性とは、すなわち群生する草、草花を意味します。
どっしりと根を下ろした樹木ではなく、
群れて、寄り添い、群生して生きていく草のような生き方とは
どのようなものでしょうか。
樹木よりも、なんとなく劣ってしまう草、草花ではありますが、
実はこの学問で草花は、和合協調、リーダーシップを表すのです。
特に、集団の中では守備本能を発揮し、守るべき役割を意味します。
その為、組織では人間関係を大切にすると良い月となります。
乙卯は、堅実なまとめ役として、
一見地味で目立たないところがありますが、
その重要度、影響力は大きなものがあります。
組織の要の役割をすすんで引き受けると良い今月です。
扇子を思い浮かべて頂くと分かるように、
全ての骨をまとめる役割が要なのです。
要がしっかりした扇からは、
春の香りとともにチャンスの追い風が吹くことでしょう。
◆人脈を広げるチャンス!
現実的には、3月は卒業、転職、移転、退職といった別れの季節と
感じる方も多くいらっしゃるでしょう。
そして、4月からは入学、就職、転職、移転等々、新しい出会いが
多くなると思われます。
実は、学問上でも人脈を広げるチャンスが大いにあるのが乙卯月。
横のつながりを大切にし、明るい人間関係を構築し、
大切に守っていくことが人脈を広げるポイントになります。
人脈の広がりがある一定の飽和量を超えた時、
今では想像もできないようなご縁に展開されていくことも有り得ます。
その際のポイントは「違いを受け入れる柔軟性」をもつことです。
しかし、違いを受け入れることや人間関係の構築は簡単ではありません。
そこには、痛みに耐え、決して折れることなく、
何度でも立ち上がることができるしなやかな心が必要です。
そのしなやかさを体現するのが、草花である乙であり卯なのです。
柔軟でいて芯のある乙卯の力強さがあれば、
どんな困難な状況をも、するりとたおやかに乗り越えることができるはずです。
◆五穀秀実の柔木
乙卯は、別名「五穀秀実の柔木」といいます。
言葉の雰囲気から推察される通り、6種類ある乙の中にあって
最大安定の力量を誇ります。
季節も春ですから、
明るく穏やかに協調性をもって人と接することがポイントになります。
乙卯月の運気を最大限に高めるためには、
とにかく、見返りを求めずに他者に尽くしていくことです。
そして、完成された姿であることに満足せずに、
さらなる成長を求めて努力することが、
社会的な地位や成功をもたらすことでしょう。
以上、乙卯月のみで見たポイントです。
皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。
いつも本当にありがとうございます。
個人の宿命によってテーマは変わりますが、
より良い在り方・生き方の参考にして頂けましたら幸いです。
感謝を込めて。
※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。