今月(5/6~6/5)は丁巳(ていかのみ)月です。
火性で陰の十干「丁(ていか)」と、
火性で陰の十二支「巳(みび)」が
組み合わさった干支です。
丁は、ロウソク、灯火(ともしび)などの人工火を表し、
巳は、季節において初夏を表します。
そのため、丁巳は「燃え盛る夏の炎」
というイメージです。
丁巳月のポイントは以下の通りです。
◆陰の火性の極みを意識する
干支の組み合わせは、天干に丁、地支に巳と、
陰の火性同士となり、帝王の位に値する要素を備えています。
精神と現実のが一体となり、「今、ここ」にある感覚が
最高に安定する月ともいえます。
今月は、火性の陰を意識してまいりましょう。
芸術的分野、創作活動においての才能が輝く月になりますので、
自ら企画し、自ら表現していくことで運気が上がるでしょう。
仕事や日常生活のちょっとしたところにも芸術性や感性を取り入れていきましょう。
陰火の極みは、聴く力も最大となります。
目の前の方はもちろん、家族も社会も、そのものが発する
ありのままの声を聞いてまいりましょう。
誰もが皆、声なき声を、魂の叫びを発しています。
それを陰の伝達本能で受信し、さらに本質を見抜き、
一言で射貫く。あなたの言葉が響くことで、救われる人がいるかもしれません。
◆やりたいことをやり切る
丁巳の別名は「余燼(よじん)の炭火」。
余燼とは、燃え残りの火のことです。
薪で例えるなら、燃え盛っていた炎が鎮静し、
火は出さずともその内に赤き熱を宿し、何をするにも丁度よい火加減の状態です。
丁巳が余燼の炭火になるためには、元来の強い炎をさらに勢いづかせて、
まずは燃やし尽くす過程が必要です。
つまりは、やりたいことをやる、欲しいものをすべて手に入れる、
個性を全面に出しまくる、といったようなエゴをすべて出し切ることで、
対極のエゴが消えた状態となり、丁巳でいう余燼の炭火の状態になるのです。
この学問で「エゴを出せ」というのは大変、珍しくもあります。
なぜなら、エゴを出せば、当然「報い」があるからです。
中途半端な聖人君子でモヤモヤするくらいなら、
この1ヶ月をやり切ってしまう月間にしてしまいましょう!
余燼の炭火は、誰の役にも立っていくのですから。
◆全てにお尽くしする帝王たれ
陰の火性に加え、帝王の生き方が今月のポイントになります。
丁巳に特に味方する運気は、仕事運と金運であり、そこに家庭運は与えられていないのです。
帝王としての力を発揮するには、凡人の生き方ではなく、
細やかな平和を望むのでもなく、社会に対する責任が求められます。
とはいえ、家庭を放ったらかしにして良いわけではありません。
こういうときこそ、家庭への感謝が大切になるのです。
この学問で、家庭とは一日の疲れを癒やし明日への鋭気を養う、
毎日のように自分自身が生まれ変わる、蘇る場所なのです。
だからこそ、家庭からサポートを受けるのではなく、
家庭をサポートすることでうまくいくとしています。
自分の身近な人に、損得抜きで尽くしましょう。
もしかしたら損な役回りになる時もあるかもしれませんが、
確実に運気が上がります。
エゴを燃やし尽くすために、エゴを出しまくる過程にあったとしても、
謙虚であることは忘れずにいたいものです。
家庭に安寧を求めるのではなく、家庭にも公にも安寧を与える存在として在ることが、
帝王の生き方・在り方なのです。
以上、丁巳月のみで見たポイントです。
皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
個人の宿命によってテーマは変わりますが、
生き方・在り方を探究する参考にして頂けたら嬉しいです。
※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。
感謝を込めて。