今月(6/6~7/6)は戊午(ぼどのうま)月です。
土性で陽の十干「戊(ぼど)」と、
火性で陽の十二支「午(うまび)」が
組み合わさった干支です。
戊は山、山岳などを表し、
午は太陽や巨火、季節では真夏を表します。
そのため、戊午は 「真夏の火山」
というイメージです。
戊午月のポイントは以下の通りです。
◆謙虚な衣を身にまとう
戊午の宿命は、時代の先覚者とも呼ばれ、非常な強さを内に秘め、
経営者、リーダーとして多くの人々を導く才覚を有します。
個性に溢れ、自己中心性と大きな器を併せ持っています。
戊午を一言で表現するなら、まさに
「帝王の中の帝王」
今月はとにかくパワフルに突き進みましょう!
ですが、帝王の役割は気配り・心配り業であることを忘れてはいけません。
自己中心的な面を律し、人間性の大きさが前面に表れることで、
多くの人から慕われる存在になります。
強引さや傲慢さが出やすくなる期間でもあるため、
足下をすくわれることもありますので注意が必要です。
自我やエゴを捨て去ることが、謙虚さには大切な要素となりますが、
自分で認識して、改善するのはなかなかに難しいものです。
厳しい環境や指導者のもとに飛び込んでいくことが、
戊午月の運気を味方につけ、活躍するポイントとなります。
様々な経験の中で得る痛みや葛藤を糧に
人間性をひたすらに磨いていく。
戊午月だからこそ、謙虚さの衣を身にまとう、
そうした努力の上で、帝王of帝王の器が広がると言えるのです。
◆迅速な決断力を磨く
帝王が求められるのは常に「決定」ではなく「決断」です。
読んで字の如く、「ひとつの道を決めたら他を断つ」
という、その言葉の中には覚悟と責任がともなっているのです。
「決める」ことにおいて、最も力強い最上位の表現と言えるのではないでしょうか。
もっというと、帝王たるもの、求められるのは常に「決断」だけなのです。
そして、その「決断」のスピードを上げると、その「行動量」は加速します。
しかし、よくよく考えてみると、たとえ経営者やリーダーという役割はなくとも、
生きている限り、誰もが朝から晩まで大なり小なり決断をし続けています。
今月は、判断基準や優先順位、時間制限などを設けて、
すぐに決める練習をするには、非常に効果的な月と言えます。
帝王学では、決断に必要な時間は15分、と言われています。
外敵に襲われた時、左に逃げるか、右に逃げるか。
どちらに行っても助かる保証はないかもしれませんが、
その場にいたら確実に命を落とします。
このような切羽詰まった場面では、論理思考が役に立たないこともあります。
そんな時は、一か八か右か左を直感で決めてしまうのではないでしょうか。
そして、右に進んだら、また次の決断が待っているのです。
今度は、右か左か?
引き返す事は出来なくとも、選んだ道から、さらに道を選んだり、
新しく創り出したり、登ったり下りたりしながら、私達は生きているのです。
その場、その瞬間瞬間で。
ちょっと大袈裟な例を出してしまいましたが、そう考えると、
現代社会において、決断における失敗をしたところで、
命に関わるほどのものはそう多くはないはず。
であれば、まず決める。
どんなに長くても15分以内に決めることに挑戦してみる。
そして、15分で決めることをやり続け、習慣づける。
この繰り返しを今月スタートさせたなら、
今後の人生の体験を大きく豊かに変化させること間違いなしです。
◆今この瞬間を切に生きること。
戊午は、その器とほとばしるエネルギーの大きさから、
対極の二面性を合わせ持っています。
例えば、個性に溢れているけれど、一見すると奇人変人に見えてしまったり、
特殊な思考力も、天才と呼ばれるか全く駄目なものになったり。
古来より言われている「帝王は天下を制すか落ち武者になるか」
の格言のとおりです。
自分自身で努力し、様々な分野の物事を習得していく月とするとよいでしょう。
習得本能とは、「学問」「学び」の領域です。
どのような学びであっても構いません。
正当な学問も良し、体験学習も良し。
知識武装する為の学びではなく、
学びを積み重ねることで、自分の無知を知り、
愚かさを知り、謙虚な気持ちになる、というのも学びの醍醐味です。
水性である習得本能が、燃えさかるマグマを抑えてくれます。
どんなに素晴らしいエネルギー(マグマ)であったとしても、
強すぎては、人の役には立てません。
学びが傲慢さを抑え、謙虚さを与えてくれるはずです。
以上、戊午月のみで見たポイントです。
皆様にとって豊かな月になることを心より願っております。
いつも本当にありがとうございます。
個人の宿命によってテーマは変わりますが、
より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら幸いです。
※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。