私が「幸せ恐怖症」という言葉を知ったのは、あるクライアントさんからの
「わたし、幸せ恐怖症かもしれないです。」という発言からでした。
幸せな状態が不安でたまらなく、幸せだと心が落ち着かなくて、
逃げ出したくなったり、壊したくなるのだそう。
ん?それって、結婚が近づくにつれ不安になる「マリッジブルー」
も当てはまるような気がしてしまいます。
では、どういう状態が幸せ恐怖症なのか、
セルフチェックがあったので、こちらも記載しておきます。
①今までにこの世からいなくなりたいと思う程の辛い経験がある
(失恋・挫折・トラウマなど)
②幸せになるといつまで続くか不安になる
③自分以外誰も信じられない
④友達から恋人に発展できない(恋に踏み出す勇気がない)
⑤マイナス思考で自己肯定感が低い
⑥一人が気楽で、皆と一緒に楽しむことが苦手
⑦楽しい時間を過ごすと不安になる(そわそわしてしまう)
⑧幸せでもないのに、幸せそうなオーラを出したり、演技をしてしまう
⑨自分だけが幸せだと申し訳ない気持ちになる
⑩今の幸せが「夢なんじゃないか」と錯覚してしまうことがある
以上の中で1つでも当てはまる項目があれば、
幸せ恐怖症の疑いがあるのだそうです。
また、幸せ恐怖症予備軍とも考えられるのだそうです。
んんん???
1つでも当てはまったら、「幸せ恐怖症」の疑いや予備軍になってしまうの?
こんな風に具体的に認識したことはなかったけど、
幸せになると不安になるのは、私にも心当たりがあります。
②幸せになるといつまで続くか不安になる
って、誰でも少しは感じるものかと思ってました。
あとは、
⑧の幸せでもないのに、幸せそうなオーラを出したり、演技をしてしまう
も当てはまりそうです。
営業マンとしての仕事が長かったため、
なんとなく幸せそうに振る舞ってた時期があったような気がします。
幸せそうな方が説得力が増すと無意識に思ってたのかしら。
⑨自分だけが幸せだと申し訳ない気持ちになってしまう
なんかは、
身内や親しい友人などが厳しい状況にあると、
自分の幸せな状態が申し訳なくなって話せなくなったり・・・。
「幸せ恐怖症」は程度の差こそあれ、誰が感じてもおかしくない
一般的な心理状態なのかもしれません。
では、どのようにしたら、「幸せ恐怖症」を少しでも克服できるのでしょう。
一般的な方法としては、
・自己肯定感を高める、
・なんでもポジティブに前向きに考える
・感謝の気持ちを伝える
などがあるそうです。
ですが、ここでは、もう少し違う観点で考察したいと思います。
そもそも、「幸せになる」と考えると実は、難しいかもしれません。
「○○になる」という表現が、すでに未来を指しているからです。
現在はそうではないけれど、いつかは幸せになれる、
というようなニュアンスが無自覚に含まれてしまっています。
あるいは、「幸せになる」という表現には、
これまた無自覚に「条件」も付いてしまうものなのです。
「○○大学に合格したら、幸せになる」
「○○の仕事を手に入れたら、幸せになる」
「素敵な彼氏が出来たら、幸せになる」
「結婚したら、幸せになる」
「子供が出来たら、幸せになる」
「2人目が出来たら、幸せになる」
挙げ句の果てには「定年退職したら、自由になって幸せになる」等々・・・
「幸せ」がどんどん先送りになってしまいませんか?
これは、NLPを主軸にしたBeing sourceという学びで得た考え方です。
この学びでは言葉に含まれる些細なニュアンスを、とても大切にしています。
それでは、どうしたら良いのでしょう?
「幸せになる」ではなく「幸せである」
と考え方を変えてみるのです。
「幸せである」とは、どういう感じがしますか?
「今、この時」あるいは「今、この瞬間」「今、ここ」
に焦点が当たっているのが伝わりますでしょうか?
「幸せである」人は、幸せを先送りにしません。
「今、ここ」に幸せを見いだせるからなのです。
「幸せである」人は、幸せを条件付きにしません。
周囲の情報に惑わされず、自分の魂が喜ぶ選択をするからです。
「幸せになる」から「幸せである」に表現を変えてみてください。
「幸せになりたい」から「幸せでありたい」と考えてみてください。
周囲の見え方が少しづつ変わっていくかもしれません。
あなたが幸せでありますように。
次回は「幸せである」ためのヒントを紹介したいと思います。
長文読んでくださり、ありがとうございました。
感謝を込めて。