今月(3/5~4/4)は癸卯月です。
水性で陰の十干「癸(きすい)」と、
木性で陰の十二支「卯(うぼく)」が
組み合わさった干支です。
癸は 雨、露、小川、真水を表し、
卯は草花、蔦、苔を、季節では仲春(旺春)を表します。
そのため、癸卯は「春の草花に降り注ぐ雨」 というイメージです。
癸卯月のポイントは以下の通りです。
◆よく学びよく教える
癸卯月は、波乱が少なく安定しやすい時期です。
平穏だからこそできることといえば、
そう、学ぶことと楽しむことです。
乱世混迷のさなかにあっては到底叶わぬことですから、
コロナ禍でも享受できる環境に感謝して、
思いっきり学びを楽しみましょう!
とにかく吸収力が高まる時なので、学びとるには最適です。
さらに、教える立場でも力を発揮していきます。
もっと言うと、教える側がいちばん成長するのはご存じの通りですが、
複雑なものをわかりやすくまとめ、
自分で消化したものを相手に合わせて、
楽しく伝えていく才能も開花します。
今年は壬寅年ですから、一人で学ぶのではなく、
みんなで楽しく学ぶことでさらに運気に乗れること間違いなしです!
そして、「誰から学ぶか」という点も大切なポイントです。
今月は、学ぶ側としての視点だけではなく、
教える側としての在り方も意識してみてはいかがでしょうか。
◆溺愛に注意
癸卯は、別名「妙母」と称されるほどに子供に縁が深い干支です。
血を分けたお子様に愛情を注ぐのはもちろん、
縁あって出会った部下、目下、未来ある若者に向けて、
自身の知見を授けたり、交流する機会を持つのもよいでしょう。
愛はどんなに与えても、与えすぎることはないのですが、
周りが見えなくなるほどに一極集中してしまうと、
聡明な癸の泉に濁りが生じてしまいます。
愛する我が子を守るためには法をも犯し、
かわいい弟子のためには自身の体調も顧みず、
自分で生み出したものには固執してしまう。
もちろん良い悪いではなく、
人によっても大きく違うのですが、
濁った知性からの行動は、思いやりが仇となり、
望まぬ傷となるかもしれません。
それでも、例え相手を傷つけることになったとしても、
自らが信じた道を進めるような、慈愛の雨に育まれた力強さを、
その身に宿すひと月であるように思います。
◆精神の貴人たれ
誠実さと純粋性を大切にし、ずる賢くならないよう真っ直ぐに生きることです。
清く育っていく事が大切な干支と言われていますが、
真っ直ぐに清くあるために、あえて厳しい環境に
飛び込んでいく必要があります。
特に、始まりの環境が厳しければ厳しいほど、
逞しさが際立っていきますので、月初に自分の力量を超える挑戦を
オススメしています。
物理的に清潔な環境に身を置き、内面の精神錬磨を心掛け、
心は常に高く、精神の貴人たるを失わないことが、
癸卯の聡明さとあたたかさを最大限に引き出すことになるのです。
以上、癸卯月のみで見たポイントです。
個人の宿命によってテーマは変わりますが、
より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら嬉しいです。
長文読んで頂き、ありがとうございます。
個人の宿命によってテーマは変わりますが、
より良い生き方・在り方の参考にして頂けたら嬉しいです。
※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。