今月(8/8~9/7)は庚申(こうきんのさる)月です。
金性で陽の十干「庚(こうきん)」と、
金性で陽の十二支「申(さるきん)」が
組み合わさった干支です。
庚は岩石や刀を表し、
申は、季節において初秋を表します。
そのため、庚申は「初秋の荘厳な岩石」
というイメージです。
庚申月のポイントは以下の通りです。
◆行動力と役割意識
庚申は、陽の金性同士の組み合わせとなり、
攻撃本能の極みとなります。
その名も正金神(しょうこんじん)と云い、
戦いの神の二つ名を冠するにふさわしい干支です。
攻撃本能の極みは、行動力の高まりを意味しますので、
何をおいても、「まずやってみる!」が最大のポイントです。
とはいえ、一度動き出しさえすれば勢いがついていくのですが、
実は、動き出すまでが意外と大変なのも庚申月ならではなのです。
それだけ、密度が高く、硬くて重い岩石なのです。
「頭で考えるのは15分。」
この言葉が今月の干支を生かす力になりそうです。
あれこれ思考すると、どうしても行動に制限がかかります。
とにかく実際に着手・行動し、その結果を見てから考える。
結果に対して、試行錯誤を繰り返しながら、前進していくのです。
これは、今月に限ったはなしではありませんが、
せっかくなので、庚申のエネルギーに乗っかって、
自身のスピード感、行動力に磨きをかけてみてはいかがでしょうか?
ただし、自分の思い通りに、強引に推し進めようとすると、
トラブルや批判が多くなります。
自己主張はいったん脇に置き、
会社を守る、組織を守る、大切な人を守るといった視点
での役割・目的を持つ。
そうすることで、行動に意義が生まれ、
何かに導かれるように、守られるように、自然にスムーズに事が進んでいくのです。
◆自信と前進
庚申は、複数いる戦いの神様において、
最も強く、どんな困難をも乗り越えていく力を有しています。
自信がみなぎってくる、そんな今月、
不安や恐れは入る余地がありません。
「自信」にはふたつあると仮定すると、
ひとつは積み重ねてきた努力や経験に
裏打ちされた「ゆるぎない自信」と
もう一方は、訳もなく直感的で内側から感じる
「根拠のない自信」。
普段、「自分には自信がない。」と感じている人も、
なんとなく内側から、
何があっても「大丈夫」という感覚がするかもしれません。
自信とは「自分を信じること」
根拠があっても、なくても、
「大丈夫!」
自分を信じて、前進あるのみ!です。
◆丁の制剋を
今月は、鍛えられれば鍛えられるほど運気が上昇していきます。
庚申を鍛え伸ばすものは、丁(ていか)の直火です。
庚という鋼を切れ味鋭い刃となし、仁徳の鞘におさめることにより、
真の戦いの神として世の中を切り開く役割の成就につながります。
丁の制剋とはなにか。
厳しい指導者のもとで厳しい言葉をもらうことはその最たるものです。
また、庚申は動き出すまでは時間がかかるものの、
一度動き出すと、誰がなんと言おうと自分の信念を貫く強さがあります。
自分には、誰も出来なかったことができる、というような
「根拠のない自信」が強さの核になるのです。
それが、世のため人のためになっているのか。
冷静に見る目を失ってはいけません。
自分のエゴを達成したいのか、
多くの人を救うための夢や目標になっているのか。
自分を見失わない為にも、
厳しい言葉をかけてくれる師匠のような存在はとても大切になります。
戦いの神として最強たる所以は、
その激しさや強さだけではなく、
大切な者を守る役割を果たすために、
自らを鍛えることを怠らず、痛みを感性の錬磨とし、
すべてを受け入れる覚悟を持つことではないでしょうか。
以上、庚申月のみで見たポイントです。
あなたにとって豊かな月になることを心より願っております。
最後までお読み頂き、ありがとうございます。
個人の宿命によってテーマは変わりますが、
より良い生き方・在り方を探究する一助となりましたら幸いです。
※掲載にあたってはお師匠様の許可を頂いているものです。
感謝を込めて。