3月はお別れの季節と言われています。
卒業、退職、終業、定年退職、人事異動等、
人によって様々な理由はありますが、多くの人にとって、
大きな変化を体験するタイミングであると思います。
人生があなたを主人公とする長い長い物語だとすると、
この変化は、新しい章へと物語を紡いでいくタイミング、
ということになります。
そういう節目のタイミングで私が必ず行うのが
「完了セッション」です。
物事の終わりに、今までいた場所、関係性、過ごした時間といった
これまでの物語をきっちり完了させる、というのは、実はとても大切なことなのです。
物事に決着をつける、という表現の方が伝わるかもしれません。
それは、人生を物語に例えると、
「章」や「段落」が変わるというイメージです。
「章」や「段落」が全くない物語は、なんだかダラダラとしていそうです。
人生の変化の節目に、しっかりと「完了」させることの大切さは
竹に節があるように、しなやかで柔軟な人生を生きる道しるべにもなるでしょう。
そんな物事の完了をどのようにするのか。
実は、以外にも「完了セッション」はとても簡単なのです。
「卒業」や「退職」といった終わった出来事を振り返るだけで良いのです。
振り返るとき、次の「問い」に沿って進みます。
「○○で過ごした○年間の振り返り」と題し、
(例えば、A社で過ごした10年間、○○大学で過ごした4年間、
○○プロジェクトで過ごした半年間といった具合です。もちろん数ヶ月でも構いません。)
○○で過ごしたこの○年間(○ヶ月)で、
① 良かったこと、悪かったことは何ですか?
② 得たこと、手放したことは何ですか?
③ 結局、あなたにとってどんな○年間でしたか?
(あなたの人生全体にとってどんな影響を与えましたか?)
④ ここでの学びや気付きは後の人生で、どのように生かされると思いますか?
以上、4つのシンプルな問いです。
とてもシンプルな問いですが、
とても心地の良い、決着の付け方が出来ることと思います。
そこまで言える理由は、
今まで完了セッションを行ったほとんどのクライアント様が
「感謝」で終わることができているからです。
どんなに劣悪な環境に置かれていた時間を振り返ったとしても、
最後の最後には、
「感謝」しか出てこない。
これほど、最高の終わり方があるでしょうか。
そして、感謝で終わった後の未来がどのようになるか。
想像するだけで、胸がじんわりと温かくなります。
あなたが、もし、人生の節目にあったなら、
だまされたと思って、この4つの問いに
ぜひ答えてみてください。
きっと、優しく温かい気持ちで、感謝で終わらせることができるでしょう。
長文読んでくださり、ありがとうございました。
感謝を込めて。